11月 272012
 

人を動かす
デール・カーネギー(Dale Carnegie),創元社,1999

自己啓発に関する書籍で,私が心から素晴らしいと思い,自信を持ってお勧めするのが,このデール・カーネギーの「人を動かす」です.良い人生を送るために,どのように人に接するべきか.人を味方にし,友を増やし,心豊かな人生を送るために,どのように人に接するべきか.この本には,豊富な具体例を添えて,人心掌握の原則が書かれています.学生にも読むように強く勧めている本で,実際,読んだ学生からは圧倒的な支持を得ています.人生を変える一冊になるかもしれません.

例えば,人を動かす三原則には,以下のようなことが書かれています.

人を動かす三原則(抜粋)

  1. 批判も非難もしない.苦情も言わない.
    人を叱りつけるのは愚の骨頂である.他人のあら探しは何の役にも立たない.相手はすぐに防御態勢をしいて,自分を正当化しようとする.さらに,自尊心を傷つけられた相手は反抗心を持つことになり,誠に危険である.他人に恨まれたいのであれば,人を辛辣に批評さえしてさえいればよい.その批評が当たっているほど効果はてきめんだ.人の悪口を言わず,長所をほめる.これが成功の秘訣である.
  2. 率直で誠実な評価を与える.
    人を動かす秘訣は,みずから動きたくなる気持ちを起こさせることである.人間の持つ最も根強い衝動は,重要人物たらんとする欲求である.この欲求を正しく満たしてやることができれば,その人の心を手中に収めることができる.深い思いやりから出る感謝の言葉を振りまきながら日々を過ごす.これが,友を作り,人を動かす秘訣である.
    「私には人の熱意を呼び起こす能力がある.これが,私にとっては何物にも代え難い宝だと思う.他人の長所を伸ばすには,ほめることと,励ますことが何よりの方法だ.上役から叱られることほど向上心を害するものはない.私は決して人を非難しない.人を働かせるには奨励が必要だと信じている.だから,人をほめることは大好きだが,けなすことは大嫌いだ.気に入ったことがあれば,心から賛成し,惜しみなく賛辞を与える.」(チャールズ・シュワッブ)
    「どんな人間でも,何かの点で私よりも優れている.私の学ぶべきものを持っているという点で.」(エマーソン)
  3. 強い欲求を起こさせる.
    人を説得して何かをやらせようと思えば,口を開く前に,まず自分に尋ねてみることだ.「どうすれば,そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか」.これをやれば,自分勝手な無駄口を相手に聞かせずに済むはずだ.常に相手の立場に身を置き,相手の立場から物事を考えることを学べば,成功への第一歩が既に踏み出されたことになる.
    「まず相手の心の中に強い欲求を起こさせること.これをやれる人は,万人の支持を得ることに成功し,やれない人は,一人の支持者を得ることにも失敗する.」

本書「人を動かす」の概要を掴んでもらうために,以下,目次を示しておきます.

人に好かれる六原則

  1. 誠実な関心を寄せる.
  2. 笑顔で接する.
  3. 名前は,当人にとって,最も快い,最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない.
  4. 聞き手に回る.
  5. 相手の関心を見抜いて話題にする.
  6. 重要感を与える.誠意を込めて.

人を説得する十二原則

  1. 議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける.
  2. 相手の意見に敬意を払い,誤りを指摘しない.
  3. 自分の誤りを直ちに快く認める.
  4. おだやかに話す.
  5. 相手が即座に「イエス」と答える問題を選ぶ.
  6. 相手にしゃべらせる.
  7. 相手に思い付かせる.
  8. 人の身になる.
  9. 相手の考えや希望に対して同情を持つ.
  10. 人の美しい心情に呼びかける.
  11. 演出を考える.
  12. 対抗意識を刺激する.

人を変える九原則

  1. まずほめる.
  2. 遠回しに注意を与える.
  3. まず自分の誤りを話した後,相手に注意する.
  4. 命令をせず,意見を求める.
  5. 顔を立てる.
  6. わずかなことでも惜しみなく心からほめる.
  7. 期待をかける.
  8. 激励して,能力に自信を持たせる.
  9. 喜んで協力させる.

繰り返しますが,本当にお勧めです.昔も今も研究室の課題図書に指定しています.読んでいない人は,とにかく読んでみましょう.

目次

  • 人を動かす三原則
  • 人に好かれる六原則
  • 人を説得する十二原則
  • 人を変える九原則
  • 幸福な家庭を作る七原則

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