1月 192013
 

大学や大学院で勉強するとき,さらに研究室に配属されて研究を進めるときに,要求されるレベルについていけない,必要な能力が不足しているという学生は,共通点として,「国語力」(この表現が適切かはわからないが)に問題を抱えていることが多いのではないだろうか.

勉強にしても研究にしても,まずは,本や論文を読んで書かれてあることを正確に読み取ることが必要である.また,解くべき問題を整理するためにも,問題を解決するためにも,論理的に考えることが必要である.さらに,自分の考えや検討した結果を言葉で表現することも必要である.国語力が弱いということは,読解力が低く,論理的に考える力が弱く,自分の意見を言葉で表現する力も弱いわけであり,そのような状態で勉強や研究がまともにできるはずはないだろう.

もちろん国語力だけが原因だとは言わないが,相対的に研究遂行能力が高くないと感じられる学生の共通点を考えてみると,国語力の強化は最優先で取り組む価値のある問題ではないかと思われる.

もちろん,何事にも向き不向きや好き嫌いはあるわけで,国語力に問題のある学生がそうでない学生に対して劣っているとか努力が足りないと断じるつもりはない.それでも,研究をするのであれば,最低限要求されるレベルの国語力はないと困る.研究テーマによって求められるレベルは様々だろうが,文献を読んで論文を執筆する必要があることを考えると,かなり高いレベルの国語力を身に付けておいた方がいいのは確かだ.

そもそも国語力が身に付いていないのは,これまでの読書量が不足していることも原因の1つだろう.実際,学部生に読書量(教科書と雑誌・コミック類を除く)を尋ねてみると,年間0冊という学生もいるし,多くの学生は年間10冊も読んでいない実態がわかる.自分で何とかしたいという人は,まずは意識して本を読むようにしたらいいだろう.

ただ,研究室で学生の国語力強化に取り組むことを考えた場合,読書しろよと悠長なことも言っていられないので,国語力・作文力に焦点を合わせて,学生に読んでもらう本をいくつか購入した.以下に列挙する.


基本的に,定番中の定番を集めてあることがわかるだろう.

数日内に研究室本棚に配備されるので,学生は読むように!

仮に大学院において,研究遂行能力に不安のない学生に入学してもらいたいと考えるのならば,大学院入試で文章を書かせてみた方がよいのではないかと思う.テーマは研究関連でも時事でも何でも構わないだろうが,ある程度の長さの文章を書いてもらったら,まるで国語ができない(当然研究もできない)学生が研究しなければならない組織に入ってしまうのを防げるかもしれない.

赤ペン先生を頑張ろうと思っている私だが,残念ながら1日24時間しか持ち合わせていないので,私の添削を受けるための必要条件として,購入した本を読んでおくことを求めるようにしないといけないのかもしれない.教員が(研究費では買えないような)良い本を購入して研究室の本棚に並べているのだから,その想いには応えてもらいたいなと勝手ながら思う.