2月 072013
 

「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学
山鳥重,筑摩書房,2002

著者の山鳥氏は,大学教授であり,脳の高次機能障害の臨床医としての経験を踏まえて,「わかる」とはどういうことかを解説している.

これまで,「わかる」とか「わからない」とかについて無自覚であった人には,目から鱗のような内容が書いてあるのかもしれないが,正直なところ,多くの学生と一緒に過ごしてきて,「わかる」とか「わからない」とかについて色々と考えてきた私は,本書からあまり得るものがなかったように思う.タイトルを見て期待しすぎたか...

丁寧に書かれてあるし,凡人なら「当然だよね」と一顧だにせずに素通りしそうなことについて,「いや,それは実は凄いことなんですよ」と指摘してくれているので,まさにタイトルの通りで,「わかる」とはどういうことかをきちんと説明してくれている.文章が冗長はあるが,決して悪い本ではない.

目次

  • 第1章 「わかる」ための素材
  • 第2章 「わかる」ための手がかり―記号
  • 第3章 「わかる」ための土台―記憶
  • 第4章 「わかる」にもいろいろある
  • 第5章 どんな時に「わかった」と思うのか
  • 第6章 「わかる」ためにはなにが必要か
  • 終章 より大きく深く「わかる」ために

 Leave a Reply

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>