5月 152013
 

日曜日夜から月曜日夕方まで,埼玉県川越市に仕事で出掛けることになった.東京に行くことは多いが,埼玉はほとんどない.というか,行った記憶がない.そこで,この機会に埼玉観光をしようと調べてみると,目的地のすぐ近くの「川越」が日帰り観光地として人気だというので,日曜日午後に散策してみることにした.「小江戸」なのだそうだ.全国各地にある「小京都」みたいなものだろうか.

蔵造りの町並み@川越
蔵造りの町並み@川越

池袋から東武東上線で川越まで30分.日曜日の昼だからか,車内はガラガラだった.

川越駅から商店街をひたすら歩いて,「蔵造りの町並み」を目指す.途中の「大正浪漫夢通り」では多数の鯉のぼりが吊されていた.無風状態のため,泳いでいるとは言えない.

大正浪漫夢通りの鯉のぼり@川越
大正浪漫夢通りの鯉のぼり@川越

大正浪漫夢通りを抜けると,「蔵造りの町並み」に出る.確かに,古い蔵造りの建物が建ち並び,良い雰囲気を醸し出している.ただし,蔵造りの建物は道路の片側に集中しており,道路も恐らく観光客のであろう自動車で渋滞している.

蔵造りの町並みのランドマークが「時の鐘」だ.江戸時代初期に,川越城主だった酒井忠勝が建設したと伝えられている.ただし,時の鐘は何度か焼失しており,現存するのは明治27年に再建されたものだという.平成8年に環境庁の「残したい日本の音風景百選」に選ばれている.

時の鐘@川越
時の鐘@川越

蔵造りの町並みを,一軒一軒覗きながら歩いていると,「豆吉本舗」というお菓子屋があった.売っているのは豆なのだが,コーティングの種類が非常に多くて,「何これ?」という味がある.このお店が素晴らしいのは,いっぱい試食できること.大人味のミルク珈琲豆,季節限定のラムネ豆,それに巨峰豆や桃豆をお土産に購入した.

豆吉本舗@川越
豆吉本舗@川越

蔵造りの町並みを端まで行くと,「菓子屋横丁」がある.駄菓子の他,川越の名物らしい紫芋が多い.菓子屋横町は多くの人でごった返していた.みんなお菓子好きだ.

菓子屋横丁@川越
菓子屋横丁@川越

蔵造りの町並みを満喫した後,川越大師で知られる「喜多院」へ向かう.喜多院は徳川家との繋がりが深く,江戸城から移築された「三代将軍家光公誕生の間」や「春日局の化粧の間」を拝観できる.拝観料を払うと,それらに加えて,本堂や五百羅漢も拝観できる他,庭も見学できる.

題曲水の庭@喜多院
題曲水の庭@喜多院

轉合の庭と家光公お手植桜@喜多院
轉合の庭と家光公お手植桜@喜多院

徳川家光誕生の間や春日局の間には,これでもかというほど三つ葉の紋があった.

日曜日は途方もなく暑かったので,新緑豊かな庭を見ながら,日陰でのんびりとするのは,大変心地良かった.

五百羅漢@喜多院
五百羅漢@喜多院

五百羅漢を見学して,喜多院を後にする.そのまま川越駅を目指し,再び東武東上線で若葉へ.夕方から懇親会.

5月 122013
 

最近,日本の伝統文化をもっと知ろう,体験しようと思うようになり,東京で空き時間がある土曜日の午後に,生まれて初めて歌舞伎を観に行くことにした.

もちろん,京都四條南座でも歌舞伎は観られるわけだが,こちらにも行ったことがない(気がする).それなのにどうして銀座の歌舞伎座かというと,約3年に及ぶ建て替えを終えて新しくなり,2013年4月2日から柿葺落興行が行われるとのことで,初めて行ってみるには良い機会かなと思ったからだ.まあ,ただの気紛れではある.

杮葺落五月大歌舞伎@歌舞伎座
杮葺落五月大歌舞伎@歌舞伎座

土曜日午後に空き時間があるので「そうだ.歌舞伎座に行こう」と思ったのが4月中旬.チケットWeb松竹でチケットを購入した.

料金(税込)は,一階桟敷席22,000円,一等席20,000円,二等席15,000円,三階A席6,000円,三階B席4,000円と安くない.参考までに他と比較してみると,宝塚歌劇の「ベルサイユのばら」宝塚大劇場SS席が11000円,劇団四季の「リトルマーメード」四季劇場[夏]S席が9800円,祇園新地甲部歌舞会の「都をどり」茶券付特等観覧席が4500円となっている.大衆芸能と言われるが,歌舞伎のチケットは確かに高い.

チケットを購入するタイミングが遅いこともあって,余っている席の中でとにかく良い席を予約することにした.選んだのは,2階席3列33番という,舞台中央側が通路になっている通路側の席.舞台全体を見るには1階よりも2階の方が良いだろうとの考えと,他の観客が最も邪魔にならないのは通路側の席だろうとの考えで,この席を選んだ.一等席20,000円.正解だったと思う.

杮葺落五月大歌舞伎@歌舞伎座
杮葺落五月大歌舞伎@歌舞伎座

杮葺落五月大歌舞伎は3部からなる.

第一部

  • 鶴亀(つるかめ)
  • 菅原伝授手習鑑 寺子屋(てらこや)
  • 三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ) 大川端庚申塚の場

第二部

  • 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ) 御殿 床下
  • 夕霧 伊左衛門 廓文章(くるわぶんしょう) 吉田屋

第三部

  • 梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり) 鶴ヶ岡八幡社頭の場
  • 京鹿子娘二人道成寺(きょうかのこむすめににんどうじょうじ) 道行より鐘入りまで

私が観たのは第二部で,演目は下記2つ.

伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ) 御殿 床下

〈御殿〉
乳人政岡 藤十郎
沖の井 時 蔵
松島 扇 雀
栄御前 秀太郎
八汐 梅 玉
   
〈床下〉
仁木弾正 幸四郎
荒獅子男之助 吉右衛門

夕霧 伊左衛門 廓文章(くるわぶんしょう) 吉田屋

藤屋伊左衛門 仁左衛門
吉田屋女房おきさ 秀太郎
阿波の大尽 秀 調
太鼓持豊作 千之助
番頭清七 桂 三
吉田屋喜左衛門 彌十郎
扇屋夕霧 玉三郎

政岡役の坂田藤十郎(山城屋),荒獅子男之助役の中村吉右衛門(播磨屋),夕霧役の坂東玉三郎(大和屋)は人間国宝(重要無形文化財各個指定)なのだから凄い舞台だ.

伽羅先代萩は,伊達藩のお家騒動をもとにした作品で,主君に忠義な子供が惨殺されるという残酷な物語だ.最後の「床下」の場面で,吉右衛門が荒獅子男之助として登場するが,「おぉー,これが熊取か」と感激した.仁木弾正役の松本幸四郎は一言も発しない.

廓文章吉田屋は,遊郭を舞台にした情趣溢れる上方和事の代表作とのことだが,こちらは笑いを誘う楽しい演目だった.藤屋伊左衛門役の片岡仁左衛門が実に面白かった.

杮葺落五月大歌舞伎@歌舞伎座
杮葺落五月大歌舞伎@歌舞伎座

2万円出してちょくちょく行くというわけにはいかないが,1幕2千円の幕見席ならいいかも.幕見席に行列ができてるのも頷けた.

今回は歌舞伎を観るのが初めてだったので,イヤホンガイドを利用した.舞台の進行に合わせて,あらすじ・配役・衣装・道具・独特な約束事などを説明してくれるので,これはお勧め.初心者は借りるべき.

5月 062013
 

いつもいつも彼女に食事の用意をしてもらってばかりなので,連休の最後に一度くらいはと思い,夕食を作ることにした.

大学近くに下宿していた大学院時代には自炊していたが,結婚後はほとんど料理をしたことがない.夕食を作るなんて,いったい何年振りだろうか.

夕食を作ると宣言したときに,彼女から「最近お肉ばかりだから,あっさりがいい.野菜中心で.大きな大根はある」と言われた.そこで,大根を筆頭に野菜をメインにして,あっさりヘルシーな料理を作ることにした.もちろん,レパートリーなんてないので,ネットでレシピを調べる.

iPadと睨めっこしながらの料理で,なんとも要領が悪く,軽く1時間以上かけて作ったのが,大根照焼ステーキ,ラー油たっぷりツナキャベツ,ツナ糸コンニャクの卵綴じ,大根サラダ・オイスターマヨネーズ和え,の4品.

久しぶりに作った夕食4品
久しぶりに作った夕食4品

長男と長女は,ちょっと焦がして苦くなってしまった大根照焼ステーキが一番美味しいと言ってくれた.「もっと食べたい!」のリクエストに答えて,2回目は焦がさないように慎重に調理した.

このためだけに蜂蜜を買ってきて,調子に乗ってラー油をきかせたツナキャベツは,辛いの好きな長男はともかく,長女にはピリ辛すぎるかなと思ったが,彼女も含めて3人とも「美味しい!」と絶賛.最後にピリッと来るのも,ちょうどよいとのこと.ラー油はたっぷりが良いようだ.

ツナ糸コンニャクの卵綴じも,3人とも「美味しい!」と絶賛.卵なしでも美味しいかもとのこと.

大皿に盛ったこれら3品はいずれもしっかりした味付けのため,「あっさりがいい」という要望に応えようと,大根サラダを作ったのだが,これは物足りなかったようだ.マヨネーズ?塩?とか言いながら,各々何かを足して食べていた.薄味派の私はそのままでよかったのだが...

最後に,今回お参考にしたレシピを紹介しておこう.ありがとうございました.

5月 062013
 

何かのはずみで,MacBook Air (Mac OS X Lion 10.8.3)から印刷できなくなった.プリンタは,CANON LBP-7700CとEPSON EP-903Aの2台.エディタやWordのファイルを印刷しようとすると,

“Filter” 失敗

と表示されてダメ.PDFファイルを印刷しようとすると,

no profiles in PPD for qualifier ‘RGB.0.0′

と表示されてダメ.ところが,プリンタのユーティリティで「テストプリント」を実行すると印刷できるという症状だった.

プリンタを再設定しても,ドライバを入れ直しても,プリンタのファームウェアを更新しても,どうしても直らない.

もう訳が分からないので,ネットで調べてみると,「[Mac]Mac OS X Lionで純正のドライバを入れてもプリントが出来ない時に出る「no profiles in PPD for qualifier ‘RGB*’」の対処法」という記事を見付けた.「結論から言えば,GhostscriptのCUPS(Common UNIX Printing System)機能向けの実装に何か問題があるようです.(中略)”/usr/libexec/cups/filter/gstoraster”を移動したら,無事印刷できました」とのことなので,真似してみることにした.

  1. “Launchpad” → “その他” → “ターミナル”を実行する.
  2. 以下の通り入力する.

  3. $ cd /usr/libexec/cups/filter
    $ ls | grep gs
    gstoraster
    $ mkdir ~/misc
    $ sudo mv gstoraster ~/misc

  4. “システム環境設定” → “プリントとスキャン”を開き,「プリントシステムをリセット」する.
  5. 改めて,プリンタを追加する.

とりあえず,これでプリンタで印刷できるようになりった.感謝!

5月 022013
 

iPS細胞大革命  ノーベル賞 山中伸弥教授は世界をどう変えるか
朝日新聞科学医療部(編),朝日新聞出版,2012

2012年ノーベル生理学医学賞を受賞した山中伸弥博士によるiPS細胞(人工多能性幹細胞,induced Pluripotent Stem cells)に関する研究について,iPS細胞とは何かという基本的なことから,山中博士が渡米してから世界に衝撃を与える成果を出すまでの経緯,ノーベル生理学医学賞を共同受賞したジョン・ガードン博士のカエルを用いた研究成果や物議を醸したクローン羊ドリーなど関連研究との関係,iPS細胞が持つ素晴らしい可能性と医療応用を進めていく際の障壁が,山中博士の講演の他,ガードン博士やその他の研究者へのインタビュー等を交えて,とてもよくまとめられている.類書は多く,比較はできないが,山中博士とその研究成果の概要を知るには良い本だ.

一研究者(京都大学に在籍しているという点では同僚とも言える)の立場で本書を読むと,ビジョン(Vision)を持つことの凄さがよくわかる.そして,一生懸命に頑張ること(Work hard)の大切さも.このVWは,一流の研究者になるための条件として,山中先生がボスから聞かされ,それ以来,いつも胸に抱いている言葉だという.患者さんを救いたい,一日も早くiPS細胞を臨床に役立てたいという山中博士の熱い想い,誰も思い付かないようなことを研究目標に掲げて邁進する行動力,そして同志を巻き込んで夢を実現化する人間的魅力に感服させられる.野口英世などもそうだし,世界から絶賛される研究者とはそういうものなのだろう.

目次

  • 日本という国への感謝と、責任です
    2012・10 国民が見た希望
  • 人がやっていないことをやりたい
    山中伸弥教授の軌跡
  • 研究は真理のベールを一枚一枚はがすこと
    iPS細胞ができるまで
  • 世界の難病患者にメード・イン・ジャパンの薬を
    臨床応用研究の最前線
  • オールジャパンでないと勝ち残れない
    国の支援と特許競争の行方
  • iPS細胞がひらく未来
    井村裕夫氏・岡野栄之氏インタビュー
5月 022013
 

長年お世話になっている旧所属研究室の先輩が久しぶりに京都に来られる機会に,夕食にお連れした.夕食までは,その先輩と共同研究の打合せ.

料理は私のセンスにお任せということだったので,そりゃ京会席でしょうということで,一度行ってみたいと思っていた「祇園櫻川」へ.花見小路を新橋通から少し下ったところにある.実は,「岩さき」を予約しようとしたら,既に埋まっていたので,今回は「祇園櫻川」にした.「岩さき」には以前,父親の退職祝いに両親と3人で訪れたことがある.

「祇園櫻川」にはカウンター席と個室がある.2名だし,調理するところを見ながら食べるのが嬉しいので,カウンター席を予約しておいた.開店の18時ちょうどに着き,エレベーターで5階へと案内される.

祇園櫻川の店内5階カウンター席
祇園櫻川の店内5階カウンター席@祇園櫻川

どこでもお好きな席にとのことで,一番奥の席へ.とりあえず,生ビールをいただく.

夜のコース料理は3種類あって,10,500円,12,600円,15,750円となっている.食材も量も異なるとのことだ.感謝の気持ちを込めて招待させていただくというのが今回の趣旨なので,初訪問でよくわからないけれども,一番上等なコースをお願いしておいた.

いただいた料理の写真は以下に.ご飯以外はこれで全部のはず.

どの料理も大変美味しく,サービスもよく,楽しい時間を過ごせて大満足だった.ただ,途中から来られた常連の女性客1名の声が大きすぎだったけれど...食事を終えて帰るときに,ビルの外まで見送りに来て下さったお店の方々が「うるさくて,すみませんでした」と謝られるほどには大きな声だった.

最初のビールの後は,焼酎をいただいた.芋だと魔王もあった.

お願いしたコース料理は,やはり品数が多かったようで,5階のカウンター席に一番初めに入ったのに,食事を終えて出るのは一番最後だった.ご飯もお代わりさせていただいたので,お腹一杯.

機会があれば,異なる季節にまた訪ねてみたい.

雲丹,豆,汲み上げ湯葉を混ぜて@祇園櫻川
雲丹,豆,汲み上げ湯葉を混ぜて@祇園櫻川

鯛の白子などなど八寸@祇園櫻川
鯛の白子などなど八寸@祇園櫻川

椀物は鱧ではなくて穴子@祇園櫻川
椀物は鱧ではなくて穴子@祇園櫻川

お刺身と鰹叩き@祇園櫻川
お刺身と鰹叩き@祇園櫻川

海老と??(忘れた)のちまき@祇園櫻川
海老と??(忘れた)のちまき@祇園櫻川

鳥貝をあぶったの@祇園櫻川
鳥貝をあぶったの@祇園櫻川

焼き筍@祇園櫻川
焼き筍@祇園櫻川

煮物@祇園櫻川
煮物@祇園櫻川

最後のデザート@祇園櫻川
最後のデザート@祇園櫻川

祇園 櫻川懐石・会席料理 / 祇園四条駅三条京阪駅三条駅

夜総合点★★★★ 4.5