6月 022013
 

5月も終わり,本年度も既に2ヵ月が過ぎました.大学では前期も半分が終わりました.昨今の学生は驚くほど出席率が良いですが,それでも,5月病というのか,ゴールデンウィーク頃から講義に出なくなる学生もいるでしょう.昔もそうでした.4月はキャンパスに人が溢れているのに,5月になると一気に閑散としてしまい,講義によっては誰も来なくなる.講義に出ないのにも色々なり理由があると思いますが,講義が面白くないと言い訳してみても,勉強しないで損するのは,勉強しない自分です.

そもそも私は「講義に出ろ!」とは言わない主義で,むしろ,「ある科目を修得しているなら単位を認定され,修得していないなら認定されないべき」と考えています.だから,講義に出席すること自体は全く評価しません.その科目の単位を取ったと世間に宣言するなら,これだけは知っていて,理解していて当然という最低限のレベルをクリアしているかどうかが重要だと考えています.だから,そういう視点で成績評価しています.

「勉強しろ!」と言われると,授業料を払ってるのは自分なのだから,勉強しないのも学校を休むのも自分の勝手だろ!と考える人もいるかもしれません.でも,何度も繰り返しますが,例えば京都大学では,学生1人あたりの教育に年間174万円,授業料の約3倍をかけているわけです.授業料を払ってるのは自分だから勉強しないのは自由だなどとは決して言えません.

そういう私も,もう20年以上前になりますが,大学に入学してすぐに,大学には失望したものです.ボソボソ呟くだけで熱意の欠片も伝わってこない教員とか,勉強なんて全然やる気のない学生とか,そんなのが多くて,田舎の無名高校を卒業して,京都大学って凄いところのはずだと思っていた者としては,結構ショックでした.正直,この程度のレベルかと思いましたね.

それでも,4回生で研究室配属されてから痛感しましたが,大学には,とんでもなく凄い人達がいっぱいいます.なかなか講義を聞いているだけではわからないのですが,物凄い研究をしていたり,恐ろしく頭の回転が速かったり,なんでも知っていたり,驚くべき趣味を持っていたり,そういう教員がたくさんいます.そんな一面に早く触れられるといいなと思います.私の場合,研究室で,研究する教員の凄さを目の当たりにして衝撃を受けました.

その上には,さらに海外があります.研究するようになって,何度か国際会議に参加してみると,少数ですが,こいつら化け物かと驚愕するような奴らがいるわけです.それはもう,刺激を受けますよね.

自分の目に映る景色は,自分がどれくらい高いところにいるかで変わります.だから,大学生には上を見て登って欲しいと思います.

勉強も研究も真剣に取り組む価値があるし,何より無茶苦茶面白いですよ.折角大学にいるなら,中途半端にやるだけでは勿体ないです.

北里柴三郎はこう言っています.

大業を成さんとするなら,各人がそのための基礎を固めるべきであり,その基礎とは自分自身の勉強です.どんなに志があっても力がなければ他人はその人を信頼しない.(北里柴三郎)

当然,勉強することは必要です.志があっても,力がなければならない.そして当然,志も必要です.頭が良いだけでは何も為せません.

君子に貴ぶ所のものは志のみ,胆のみ.胆なく志なくんば,則ち区々の才知将た何の用か之れを為さん.(吉田松陰)

あと,大学時代には色々なことに取り組んだらいいと思います.学校でもそれ以外でも,失敗したり間違ったりしたら減点ね,ということになっているかもしれませんが,だから無難に何もしませんでは,全然面白くありませんよね.ワクワクすることがありませんよね.楽しめませんよね.新しいことにドンドン挑戦して,やるだけやったなら,ダメでもいいじゃないですか.

皆さんの大学生活が素晴らしいものになりますように!

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