11月 192013
 

小便飛散問題、科学的に解明される:便器をキレイに使うには?」という記事を読んだ.元記事は”Science Addresses The Problem Of Pee Splashback”で,副題が”Brigham Young University’s Splash Lab looks into the dynamics of the male urine stream.”となっている.ネタではなく,流体力学の真面目な研究で,成果は米国物理学会で発表されているそうだ.

結論から述べると,「男も座れ!」となるようだ.どんなに工夫しようとも,高所から液体を流せば,跳ね返りは避けられない.専門的には「プラトー・レイリー不安定性」と呼ばれる現象が原因なのだそうだが,そんなことは,トイレを汚して奥さんに怒られる男性には関係ない.あるいは,ズボンが汚れて悲しくなる男性にも関係ない.

では,座らずに小用の飛散でトイレを汚さないためには,そして家庭円満を実現するためには,どうすればよいのだろうか.これがここでの問題だ.

トイレの水溜まりを標的にすると,直感的に跳ね返りが多いような気がするので,小用が便器に当たるときの入射角が小さくなるように発射角度を調整している男性諸氏もいるだろう.しかし,この重大問題をトイレメーカーが放置しているはずはなく,研究者や技術者が既に徹底的に研究しているに違いない.そして,跳ね返りが小さくなる設計を採用しているに違いない.

そこで,トイレメーカーに質問してみた.質問した翌日,とても丁寧な回答をいただいたので,ここで紹介したい.

<質問>

腰掛便器(洋風便器)で男性が小便をするときの尿の飛散による汚れが気になるのですが,便器の水面ではなく便器の側面に当てるとよいという記事を見掛けました.普通に小便をすると,水面にあてることになると思うのですが,腰掛便器は,水面にあてたときに飛散が抑えられるような設計にはなっていないのでしょうか.

<回答>

腰掛便器においてはお申し越しのように水面に小水がかかったときに、はねが生じることがございます。

小水はねは、重要な課題点であると当社も認識いたしており、便器清掃の負荷軽減の一環として、汚れ源のひとつである小水はねを抑制するべく鋭意研究を進め、水深やボウル形状の最適化検討などで得た改善成果を、製品に反映させているところでございます。

しかし残念ながら現時点では、はねを撲滅させるまでの解決策が見出されていない状況です。引続き研究は進めて参りますが、目下のところ小水はねの低減手段として、放水ポイントとして比較的はねの生じにくい便器前方のボウル喫水部を狙われることなど、ご使用者のご工夫をお願い申し上げていることや、また、男性座位による小用がはね防止の効果大ということで、そのようなご使用者が昨今増加しているところから、積極的にお奨めするものではございませんが、一方案としてご一考賜っている状況でござます。

ご理解のうえご了承賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

本当に丁寧に,かつ詳しく回答していただき,お客様相談室の担当者の方には篤くお礼申し上げます.ありがとうございました.

ともかく,結論はやはり「男も座れ!」だ.どうしても立ちたい場合には,ゴルゴ13並みの精確さで「便器前方のボウル喫水部」を狙おう.

えっ,「ボウル喫水部」がどこかわからない? ググれ!

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