3月 162014
 

好日山荘でハイキングシューズを購入した.京都では,子供が3歳になるまでに愛宕神社にお詣りすると一生火難に遭わないとされているため,多くの人が子供連れで愛宕山に登る.これまで,標高924mの愛宕山に登るのも普通のスニーカーだったが,今年の家族旅行ではスイスのサンモリッツやグリンデンワルドでハイキング三昧するつもりのため,初めて本格的なハイキングシューズを購入することにした.

いつものように,事前にトレッキングシューズやハイキングシューズの選び方について調べて,有名なメーカーやシューズのリストを頭に叩き込んでおいた.その上で,好日山荘の店員さんに色々と教えてもらいながら,自分の知識を確認しつつ,ハイキングシューズを選んだ.

彼女もハイキングシューズを持っていないので,2人とも買うことにして,男性用のコーナーと女性用のコーナーで別々に店員さんに相談しながら決めたところ,なんと全く同じ靴を選んでいた.それがMAMMUT(マムート)T Aenergy GTXだ.ただし,男性用と女性用では色が異なる.

MAMMUT(マムート)@スイスのハイキングシューズT Aenergy GTX
MAMMUT(マムート)@スイスのハイキングシューズT Aenergy GTX

MAMMUT(マムート)はスイスのメーカーで,元々はロープ屋さんから出発したが,今ではアパレルが売上の半分を占めるらしい.実際,MAMMUT(マムート)の日本公式サイトを見るとアパレルしかない.この会社の歴史を見ると,トレッキングシューズ専門ではないが,Raichle(ライケル)を買収して登山靴に参入している.今回の購入目的はハイキングなので,専門メーカーに拘る必要もないのだろうが,どうせ買うなら良いモノをとは思う.

最初に足のサイズと形を確認してもらったところ,日本人の平均よりも細めとのことで,海外のモデルでも大抵合うだろうとのことだった.足に合うハイキングシューズを5種類ほど用意してもらい,足と靴が合うかどうかのチェックポイントをいくつか教えてもらいながら,試し履きして店内を歩き回る.履き比べてみると,重さと固さが結構違うことに気付く.

スイスのハイキングコースはしっかり整備されていて,子供連れということもあり,一日中歩くわけでもないので,本格的なトレッキングシューズのようにソールが固い靴は必要ない.というか,普通にウォーキングにも使おうと思っているので,ソールが固すぎると歩きにくくて仕方がないだろう.そうかと言って,軟らかすぎると購入する意味がない(それならスニーカーでもよい)ので,そこそこのモノを選ぶことにする.また,アップダウンは結構あるので,ローカットは避けて(それならスニーカーでもよい),ホールド感のあるミドルカットにすることにした.

MERRELL(メレル)のCHAMELEON 5 MID VENTILATOR GORE-TEXは人気モデルのようだが,他の靴と比べてソールが軟らかすぎると感じたので,候補から外した.SIRIO(シリオ)はデザインがあまり好きでないため候補から外した.CARAVAN(キャラバン)は可もなく不可もなくで積極的に選ぶ理由がないため候補から外した.その他,LOWA(ローバー),LA SPORTIVA(スポルティバ),SCARPA(スカルパ),Zamberlan(ザンバラン),SALOMON(サロモン)といった欧州ブランドや,THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)などを履いたり見たりしてみた.

最終的に,履きやすく,デザインやカラーも気に入ったMAMMUT(マムート)T Aenergy GTXが2万円以下であることから,それより高いハイキングシューズを買う理由もないということで決心した.T Aenergy GTXは店内で20分くらい履いていたと思う.

暖かくなったら,大文字山に登ったりしながら慣らしていこう.

3月 102014
 

工学系の話になるが,日本の大学では,学部(大学4年間)から修士課程(大学院2年間)に進学する学生は多くても,さらに博士後期課程(大学院3年間)にまで進学する学生は少ない.大学院に進学するなら博士号取得を目指すのは当然だよねという雰囲気のある海外の大学とは随分と異なる印象がある.

なぜ学生が博士後期課程に進学しないかというと,恐らく最大の理由は,経済合理性がないからだろう.3年間遅れて就職するため,その期間に給料がもらえないこと(学振DC等に採択されるという望みはあるが)に加えて,3年間で鍛え上げた能力を評価して特別に良い条件を提示してくれる企業はほとんどない.しかも,進学することで,就職先の選択肢が狭まる(博士後期課程に採用枠がない企業がある)恐れすらある.この修士課程修了者と博士後期課程修了者の間に横たわる溝はとても大きいように思われる.学部から修士課程に進学すれば多くのメリットを享受できるのとは対照的だ.

就職難と言われる今,博士が好待遇で企業に迎えられるなら,博士後期課程に進学したいと思う学生は増えるはずだ.このため,産業界に対して,もっと博士を採用して欲しい,待遇を良くして欲しい,と思っている大学教員は多いだろう.海外の企業がPh.Dを積極的に雇うのに対して,日本の企業はどうして消極的なのだろうか.

博士が企業受けしない理由としてよく耳にするのは,「狭い専門分野に閉じこもって他の仕事をしようとしない」という理由だ.視野の広い人材を育成することは当然大切であるが,このような傾向は日本特有のものではなさそうだ.実際,以前,某メガファーマの研究所(数千人のPh.Dを抱える)を訪問した際,マネージャーが「自分の専門分野に閉じこもっている研究者を引っ張り出すのが大変なんだ」と愚痴っていた.もちろん,役に立たなければ即行で解雇される会社なので,残っているということは,それなりに貢献はしているはずだ.

そんな話をある日本企業の方としていたところ,「博士は定着率が低いんです.教員として大学に戻るケースも含めて.だから,採用しても割に合わないんです」という指摘を受けた.「それで割に合わなくなるくらいの活躍しかしないものなのか」とも思うものの,確かに,終身雇用制度の下で社内で人材を育成する方針の企業であれば,定着率が低い/離職率が高いというのはデメリットが大きそうだ.しかも,離職の原因が「大学に戻るから」と言われては,企業が博士を採用しないのも大学教員の自業自得ということになってしまう.

はてさて,どうしたものだろうか.

終身雇用が崩れて,転職が普通になれば,これまでほど離職率が問題視されるようなこともなくなり,手に職を付けることの大切さも認知され,博士の需要が高まるだろうか.

ともかく,社会人コースも含めて,博士後期課程学生を絶賛募集中です!!

3月 082014
 

3月1日.応募&当選したANA力ード会員限定企画「ヒコーキ写真セミナーとANA整備工場見学会」に参加した.平日の「整備工場見学会」は一般の人でも申込みさえすれば参加できる.ANA力ード会員限定企画では,機体整備場の見学会に加えて,プレミアムクラスの昼食(機内で注文すると1800円)とその他のイベントがセットになっている.今回は,プロの航空機写真家による「ヒコーキ写真セミナー」がセットされていた.

私も,そして一緒に参加した長男(小学生)も,特にカメラや写真に興味があるわけではないため,整備工場見学だけでも良かったのだが,実際に参加してみると,世界中の風変わりな空港や飛行機を紹介してもらえて,「ヒコーキ写真セミナー」はとても面白かった.長男は「別に面白くなかった」と言っていたが...

“ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学”
ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学

京都から早朝の新幹線で品川まで行き,そこから浜松町を経由して,東京モノレールで新整備場駅へ.実は,前日まで東京出張だったが,長男を移動させるために京都に戻り,再度東京へと向かうことになった.非常に無駄な行動をしている.

新整備場駅からメンテナンスビルへはバスで移動する.これも会員限定イベントのみで,一般向けの見学会ではメンテナンスビルが集合場所になるようだ.

“ANAガンダムが出迎え@メンテナンスビル”
ANAガンダムが出迎え@メンテナンスビル

メンテナンスビルではブルーのANAガンダムがお出迎え.講堂でインストラクションを受けた後,整備工場(ANA機体メンテナンスセンター)へ.

初めて足を踏み入れたANA機体メンテナンスセンターはとにかく広かった.それもそのはずで,ANA機体メンテナンスセンターの面積は23000平方メートルもあり,東京ドームのグラウンド(13000平方メートル)の約1.8倍もあるそうだ.

“広大なANA機体メンテナンスセンター”
広大なANA機体メンテナンスセンター

講堂での説明で,プロ航空機写真家のお二人が「今回の見学はお得ですよ!シアトルから羽田に来たばかりで,まだ就航していないボーイング787の最新型JA828Aがあります.それにボーイング777とボーイング767も」と話されていた通り,ピカピカのJA828AがANA機体メンテナンスセンターにあった.

これまでのボーイング787は機体に787という数字がデカデカとペイントされているが,新型のJA828Aにはそのペイントがない.

“ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学”
ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学

ボーイング787と777や767の違いはどこか.外見上の違いで分かりやすいのは,操縦席の窓の数だろう.787には窓が4枚しかないのに対して,777や767には窓が6枚ある.

“ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学”
ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学

機体にはJA828Aの文字がペイントされている.

世の中には,スポッターと呼ばれる人達がいる.スポッターは飛行機の真横からの写真のみを集める航空機写真愛好家で,機体番号が写真に写っていることが重要なのだそうだ.さらには,写真も撮らずに,ひたすら機体番号をメモするスポッターもいるらしい,イギリスでは,スポッティングは紳士の趣味で,ネクタイをした人がひたすら番号をメモしていたりするそうだ.

なお,機体番号は所有航空会社が変わっても変わらないので,機体の一生を追跡できる.

“ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学”
ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学

真後ろから見ても,機体がシュッと細いことがわかる.これも787の特徴であるらしい.

“ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学”
ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学

“ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学”
ボーイング787最新型828A@ANA機体整備場見学

ボーイング777は整備用の足場(?)に包囲されていて,その全貌を確認することはできなかった.それでも,いや,だからこそ,整備されている感があって良かった.とにかく機体が長い.

“ボーイング777@ANA機体整備場見学”
ボーイング777@ANA機体整備場見学

“ボーイング777@ANA機体整備場見学”
ボーイング777@ANA機体整備場見学

ボーイング767の先端は,最新鋭の787に比べて,随分と丸みを帯びている.そう言えば,新幹線も新型になるにつれて,空気抵抗を減らすために先端が延びているので,似たような進化を遂げているのだろう.

“ボーイング767@ANA機体整備場見学”
ボーイング767@ANA機体整備場見学

今回は整備中だったため,空港ではなかなか見ることができない「操縦席の窓が開いた状態」を見学することができた.左右に3枚ずつ,合計6枚ある窓のうち,2つがパイロットの脱出用に開閉できるようになっている.開いた窓を通して整備士が見えた.

“ボーイング767@ANA機体整備場見学”
ボーイング767@ANA機体整備場見学

機体整備場見学会の後,メンテナンスビルに戻り,プレミアムクラスの昼食をいただいた.

その後,バスで羽田空港国内線第1ターミナルに移動し,ギャラクシーホールで,プロの航空写真家による「ヒコーキ写真セミナー」に参加した.講師はルーク・オザワ氏とチャーリィ古庄氏.

色々と楽しい話を聞かせていただいたが,航空機写真の難しさもよく伝わってきた.「飛行場に行けば写真は撮れるんですよね」とよく言われるが,「そんなわけはない!」とのこと.少し考えればわかることだが,一年中快晴なんてことはない.飛行機も24時間ずっと飛び続けているわけではない.

綺麗な夕焼けを撮影したとしても,それはただの風景写真であって,そこに都合良く飛行機が来てくれるわけではない.成田空港は桜で有名だが,見事に晴れるのはせいぜい一日だけ.遙か遠い国へ写真を撮りに行っても,全く撮影できず,諦めて帰国しなければならないこともあるという.しかし,そういう難しさが航空機写真の面白さでもあり,最高の一枚が撮れたときの感動を体験すると,やめられなくなるそうだ.

15時前に現地解散.羽田空港で遊んだり食事をしたりして,19時のフライトで羽田空港から伊丹空港に向かい,22時頃,京都の自宅に到着した.楽しい一日だった.