9月 192014
 

1日かけてパリのメジャー観光スポットを巡った翌日は,ベルサイユ宮殿(ヴェルサイユ宮殿)へ.

ルイ13世が狩猟の館として建築し,その後ルイ14世によって増築されたベルサイユ宮殿,約40年をかけて造園された大庭園,ルイ14世がモンテスパン夫人と会う隠れ家として建設した大トリアノン,そして,ルイ16世の王妃マリー・アントワネットが過ごした小トリアノンと村里.これらについての情報はヴェルサイユ宮殿公式サイトに詳しい.各種チケットの情報や,曜日ごとの混雑具合なども掲載されているので,行く前に目を通しておきたい.

“ベルサイユ宮殿”
ベルサイユ宮殿

真夏だというのに,パリはかなり寒く,長袖の服を着ている人が多い.私以外に半袖ポロシャツを着ている人はほとんどいない.

“真夏なのに寒いパリのメトロ車内”
真夏なのに寒いパリのメトロ車内

ホテルからメトロとRERを乗り継いでベルサイユに行くつもりだったが,メトロを降りると,RERの駅が封鎖されている.ここも工事だ.それにしても,パリのメトロやRERは工事だらけで利用不可区間が多い.

「どうやってベルサイユ宮殿に行けばいいのか?」と質問する観光客が多いのだろう.乗換駅では,臨時のベルサイユ宮殿への行き方を印刷した紙を配布していた.

“メトロ駅で配布されていた臨時のベルサイユ宮殿への行き方”
メトロ駅で配布されていた臨時のベルサイユ宮殿への行き方

メトロを乗り継いでRER C線のJavel駅へ.駅のホームからはエッフェル塔が綺麗に見える.

“エッフェル塔が見えるRER
エッフェル塔が見えるRER C線のJavel駅

Javel駅からVersailles Chateau – Rive Gauche駅へ向かう列車は,大都会のラッシュアワーの通勤電車のような大混雑ぶりだった.ほぼ全員がベルサイユ宮殿に行く観光客だ.

“Versailles
Versailles Chateau – Rive Gauche駅はベルサイユ宮殿に行く観光客で大混雑

Versailles Chateau – Rive Gauche駅からベルサイユ宮殿までは徒歩だが,駅前の旅行代理店?でもチケットを販売していた.もちろん,ベルサイユ宮殿のチケットオフィスでチケットを購入することもできるが,それほど行列が長くなかったので,旅行代理店でチケットを購入してからベルサイユ宮殿に行くことにした.

“大きなベルサイユ宮殿”
大きなベルサイユ宮殿

巨大で豪華なベルサイユ宮殿に見とれていたが,宮殿に近づくと,とんでもなく長い行列ができていることに気付いた.クネクネと蛇行している行列が何重にもなっている.エッフェル塔の比ではない大行列だ.ベルサイユ宮殿の行列が酷いとはどのガイドブックにも書いてなかったのが不思議だ.

“ベルサイユ宮殿に入るための行列が長すぎて呆気にとられる”
ベルサイユ宮殿に入るための行列が長すぎて呆気にとられる

なんと,1時間40分も行列に並んだ.

ようやく,セキュリティチェックを受けてベルサイユ宮殿の中へと入る.

“ようやくベルサイユ宮殿の内部へ”
ようやくベルサイユ宮殿の内部へ

ベルサイユ宮殿の内部は,まさに豪華絢爛.順路に従って色々な部屋を見て回るが,部屋の数が多く,しかも豪華すぎて,どれが何の部屋かどうでもよくなってくる.

“ベルサイユ宮殿の豪華絢爛な部屋”
ベルサイユ宮殿の豪華絢爛な部屋

“国王の寝室@ベルサイユ宮殿”
国王の寝室@ベルサイユ宮殿

そんな豪華絢爛な部屋の中でも最も人気があるのが「鏡の回廊」だろう.鏡の回廊への入口は写真を撮りたい観光客で大混雑だ.しかし,ここで焦る必要はない.鏡の回廊は長いので,出口側は空いている.写真もそちらで撮ればいい.

“大人気の鏡の回廊@ベルサイユ宮殿”
大人気の鏡の回廊@ベルサイユ宮殿

マリー・アントワネットが使用した王妃の寝室もある.この寝室はベルサイユ宮殿内にある公式なものだ.1789年10月6日,マリー・アントワネットはこのベッドの左手にあるドアを通って,蜂起した群衆から逃れたらしい.

“王妃のための公式な寝室@ベルサイユ宮殿”
王妃のための公式な寝室@ベルサイユ宮殿

ベルサイユ宮殿には,王女のための部屋も多数ある.その中に,読書好きな2人の娘のために国王が作った図書室がある.

“王女のための図書室@ベルサイユ宮殿”
王女のための図書室@ベルサイユ宮殿

ベルサイユ宮殿本体の見学だけで1時間40分かかった.ほんとに広い.

ベルサイユ宮殿から出て,次は庭園に向かう.この庭園も恐るべき広さで,地平線まで続いている.

“地平線まで続くベルサイユ宮殿の庭園”
地平線まで続くベルサイユ宮殿の庭園

木を植えてあるエリアはまるで迷路のようだ.

“迷路みたいな巨大庭園@ベルサイユ宮殿”
迷路みたいな巨大庭園@ベルサイユ宮殿

その迷路のような庭園を歩いている途中で,パニーニやサンドウィッチを購入して,ランチにした.さらに歩いて,ようやく大水路に到着.庭園に入ってから既に1時間が過ぎている.ほんとに広い.洒落になっていないくらいに広い.

“ベルサイユ宮殿から見えていた大水路”
ベルサイユ宮殿から見えていた大水路

大水路でボートに乗っている観光客に背を向けて,小トリアノンに向かう.すべてを見て回る時間も根性もないので,大トリアノンには行かずに,マリー・アントワネットが過ごした小トリアノンと村里を見に行くことにした.

“マリー・アントワネットが住んでいた小トリアノン@ベルサイユ宮殿”
マリー・アントワネットが住んでいた小トリアノン@ベルサイユ宮殿

小トリアノンという名前の通り,建物はこぢんまりとしている.ただし,それはベルサイユ宮殿と比べてということであって,十分に大きな建物で,それぞれの部屋も豪華だ.

“マリー・アントワネットが過ごした小トリアノンの部屋@ベルサイユ宮殿”
マリー・アントワネットが過ごした小トリアノンの部屋@ベルサイユ宮殿

“小トリアノンにあるマリー・アントワネットのベッドルーム@ベルサイユ宮殿”
小トリアノンにあるマリー・アントワネットのベッドルーム@ベルサイユ宮殿

何もかもスケールが大きなベルサイユ宮殿だが,小トリアノンの庭園の一部に作られた村里を見て唖然とした.

この村里は,マリー・アントワネットが「ちょっと村を作ってくれないかしら」と言って,ルイ16世からもらった宮殿(小トリアノン)の庭に作らせたものだという.もはや次元が違いすぎて,わけがわからない...

“マリー・アントワネットが庭に造らせた村里@ベルサイユ宮殿”
マリー・アントワネットが庭に造らせた村里@ベルサイユ宮殿

“マリー・アントワネットが庭に造らせた村里の家@ベルサイユ宮殿”
マリー・アントワネットが庭に造らせた村里の家@ベルサイユ宮殿

ベルサイユ宮殿,庭園,小トリアノンと村里の見学に費やしたのは計5時間.宮殿に入るための行列に並んだのが1時間40分.これにパリとベルサイユとの往復が加わるわけだから,まさに日帰り旅行だ.

今回体験した大行列がいつものことなのかどうかは不明だが,ヴェルサイユ宮殿公式サイトによると,オンシーズンの火曜日,土曜日,日曜日の日中は非常に混雑するらしい.これは「大噴水ショー」や「音楽の庭園」があるからだと思うが,それらを見なくてよいなら,ベルサイユ宮殿には水曜日,木曜日,金曜日に行くべきだろう.敢えて,チケット料金も高くなり,しかも混雑する日に訪れる必要はない.このことを知らずに,日曜日にベルサイユ宮殿に行ったのは失敗だったと言える.

それでも,一日をかけて見に行く価値がある.