5月 312015
 

午前中に,カーティン大学サラワクキャンパス(Curtin University Sarawak Malaysia)で2時間弱のセミナーを行った後,同行している学生らと共に,学外のレストランに車で連れて行ってもらった.

もちろん,学内でも食事ができるが,フードコートのような場所しかなく,友人が言うにはクオリティが低いとのことだった.ファカルティクラブのようなものはなく,キャンパス内であれば,教員も学生も同じ所で食べるそうだ.

“セミナー後のランチ@ミリチキンライスレストラン”
セミナー後のランチ@ミリチキンライスレストラン

ランチに連れて行ってもらったのは,ミリチキンライスレストラン.教職員や学生の間で,美味しいと評判らしい.キャンパスのすぐ近くというわけではなく,そこそこ車で走った.

“美味しいと評判のミリチキンライスレストラン”
美味しいと評判のミリチキンライスレストラン

食事前には,そう.スプーンやフォークの熱湯消毒だ.もう手慣れたもので,熱湯の入ったプラスチックカップにスプーンを放り込む.

“スプーンの熱湯消毒@ミリチキンライスレストラン”
スプーンの熱湯消毒@ミリチキンライスレストラン

註文してもらった肉,野菜,豆腐の料理を取り分けて,バターライスと共にいただく.おかずもバターライスもとても美味しかった.

“お肉や野菜をバターライスと共にいただく@ミリチキンライスレストラン”
お肉や野菜をバターライスと共にいただく@ミリチキンライスレストラン

たくさんいただいて大満足したところで,午後の研究打合せのために,カーティン大学サラワクキャンパスへ戻る.

5月 312015
 

今回,国際会議ASCC (Asian Control Conference)開催前にマレーシアのサラワク州ミリを訪れたのは,カーティン大学サラワクキャンパス(Curtin University Sarawak Malaysia)でセミナーを行うためだ.ミリに到着した翌朝,友人にホテルまで車で迎えに来てもらい,30分ほどかけてキャンパスへ.

“Curtin
Curtin University Sarawak Malaysia@ミリ

セミナールームのある建物に入ってみると,その洒落たデザインに驚かされた.受付嬢もいる.1階は学生センターになっており,実に近代的だ.某大学のやや陰気な学生部とは随分と異なる.

“カーティン大学サラワクのメインビルディングには受付嬢がいた”
カーティン大学サラワクのメインビルディングには受付嬢がいた

“カーティン大学サラワクの学生センター”
カーティン大学サラワクの学生センター

メインビルディングの2階にあがると,スポンサー企業のロゴがズラリと並んでいる.日本企業も名を連ねている.

“カーティン大学サラワクと提携しているスポンサー企業”
カーティン大学サラワクと提携しているスポンサー企業

今回,10時過ぎから12時前まで,質疑応答を含めて2時間弱のセミナーをさせてもらった.カウンシルルームという部屋名称の会場が実に立派で驚いた.ファカルティや学生の他,企業の方も参加されていた.セミナーのタイトルは”Data-Centered Process Operation”とした.

“セミナー会場@カーティン大学サラワク”
セミナー会場@カーティン大学サラワク

セミナーの後,午後は研究打合せを行い,最後にキャンパスツアーに連れて行ってもらった.

メインビルディングの近くにある円形の建物は,半分がライブラリー(図書館),半分がシアター(大講義室)になっている.試験シーズンらしく,多くの学生が図書館で勉強をしていた.

“カーティン大学サラワクの図書館とシアター(大講義室)”
カーティン大学サラワクの図書館とシアター(大講義室)

“カーティン大学サラワクの図書館”
カーティン大学サラワクの図書館

カーティン大学サラワクキャンパスは実に広々と,ゆったりとしている.キャンパス内に,サッカーグラウンド,アメフトグラウンド,バスケットボールコートなど様々な設備が整えられている.

“カーティン大学サラワクのバスケットボールコート”
カーティン大学サラワクのバスケットボールコート

実に興味深かったのが,キャンパス内の湖の湖畔にある看板だ.そこには「ワニ注意!」と書かれてある.友人もその学生もワニを見たことはないと言っていたが,学内には目撃証言があるとのことだった.恐らく生息しているのだろうが,もしかしたらネッシーみたいなものかもしれない.ともかく,遊泳禁止なのだそうだ.

“ワニに注意!の看板@カーティン大学サラワク”
ワニに注意!の看板@カーティン大学サラワク

さらに驚かされたのが,学生宿舎だ.学内に立派な学生宿舎があるが,収容人数が十分ではないため,学外にも学生宿舎が用意されている.驚くべきは,その学外の宿舎で,案内されたときは,高級住宅街だと思った.某大学の熊野寮と比べると,その格差に愕然とするほかない.

“キャンパス内の学生宿舎@カーティン大学サラワク”
キャンパス内の学生宿舎@カーティン大学サラワク

“豪華なキャンパス外の学生宿舎@カーティン大学サラワク”
豪華なキャンパス外の学生宿舎@カーティン大学サラワク

写真は1ストリートだけだが,このような通りと建物が,コピペで大量に複製されている.物凄い数だった.1つの建物には,学生が3名か4名住んでいて,学生ごとに個室を使っているとのことだった.ルームシェアということなのだろう.

大学の規模が大きくないので,図書館の蔵書は大したことがないが,キャンパスも建物も学生宿舎も極めてレベルが高く,充実している.東南アジアの大学がこういう状況にあることを確認できて良かった.日本の大学のアドバンテージがどこにあるかは,今一度,よく吟味してみないといけないだろう.もしかして大学教員の根性だけかも...

5月 312015
 

サラワク州ミリでの宿泊先であるインペリアルホテルの建物はショッピングモールと一体化していて,とても便利だ.ホテルの下にあるのが旧モールで,渡り廊下で接続されているのが新モールになる.旧モールはアジア的な雰囲気で,小さい店がたくさんあり,新モールは普通(?)のショッピングモールでスッキリしている.

“インペリアルホテルと旧ショッピングモール@ミリ”
インペリアルホテルと旧ショッピングモール@ミリ

“新ショッピングモール@ミリ”
新ショッピングモール@ミリ

新旧2つのショッピングモールは共に,その内部は吹き抜けになっている.

“旧ショッピングモールの内部@ミリ”
旧ショッピングモールの内部@ミリ

モール内に外貨両替所はいくつかあるが,新旧ショッピングモールの中間にある両替所のレートが良かったので,そこを利用した.

“新旧ショッピングモールの中間で両替@ミリ”
新旧ショッピングモールの中間で両替@ミリ

衣料や雑貨など色々な店がひしめきあう中に,「新宿」という店を見付けた.日本とは全く関係なさそうだったが...

“新宿@ミリの旧ショッピングモール”
新宿@ミリの旧ショッピングモール

新ショッピングモールの最上階には,映画館や子供が遊べる施設がある.昔の(今でも?)日本のデパートの屋上のようなものだろうか.その中でも,アーチェリーは子供に大人気のようで,たくさんの子供が腕を競い合っていた.

“大人気のアーチェリー@ミリの新ショッピングモール”
大人気のアーチェリー@ミリの新ショッピングモール

乗り物もあって,線路を走る列車の他,キャラクターのグラグラ動くものもあった.ただ,そのキャラクターが実に微妙だった.

“ピカチューではないよね?@ミリの新ショッピングモール”
ピカチューではないよね?@ミリの新ショッピングモール

ガイドブックを見たところ,このショッピングモールは庶民向けとのことだ.確かに,プーマやアディダスがあったくらいで,有名なブランドショップはなかった.

5月 312015
 

サラワク州ミリでの宿泊先は,友人が勧めてくれた複数の候補の中から学生が選択してくれたImperial Hotel Miri(インペリアルホテル)に決めた.ミリ市街では高い建物で,かなり目立っている.

“Imperial
Imperial Hotel, Miri

レセプションデスクの背後の壁が電飾されており,ピカピカと光るのが気になった.ミリ市街をドライブや散策しても感じたが,マレーシアの人達はピカピカ光るものが好きなようだ.

“インペリアルホテルのフロントロビー@ミリ”
インペリアルホテルのフロントロビー@ミリ

インペリアルホテルは2泊でMYR410(約13千円)だったので,期待はしていなかったが,客室は広く設備も整っており,快適に滞在することができた.プールもあり,豪華なホテルだ.

ホテル内は入り組んだ構造をしており,最初は迷路かと思ってしまう.

“迷路のようなインペリアルホテル内部@ミリ”
迷路のようなインペリアルホテル内部@ミリ

“インペリアルホテルの客室@ミリ”
インペリアルホテルの客室@ミリ

“インペリアルホテルの客室@ミリ”
インペリアルホテルの客室@ミリ

結局読むことはなかったが,朝刊も無料でサービスされる.

“無料朝刊The
無料朝刊The Borneo Post@インペリアルホテル

ホテル正面玄関の前には,大きく華やかなリボンで飾り付けられたウェディングカーが3台駐まっていた.この状態でミリ市街を走るのだろうか?

“ウェディングカー@インペリアルホテル”
ウェディングカー@インペリアルホテル

“ウェディングカー@インペリアルホテル”
ウェディングカー@インペリアルホテル

“ウェディングカー@インペリアルホテル”
ウェディングカー@インペリアルホテル

ミリに滞在することがあるなら,このホテルは候補にして良いと思う.ミリ市街中心部にあり,新旧2つのショッピングモールに繋がっており,1階には24時間オープンのコンビニ(?)があり,すぐ近くにパブなどのお店もある.

5月 302015
 

スカイガーデンを後にして,ミリ市街をドライブし,「酒に酔わせた鶏の肉のスープ」が看板メニューだという店へ.

“酒に酔わせた鶏の肉のスープ@ミリ”
酒に酔わせた鶏の肉のスープ@ミリ

その店の名前は”Bat Kut Teh. Cafe”で,確かに看板に「玉心黄酒鶏(たぶん)」と書いてあるので,その料理の正体は不明だが,看板料理であることは間違いなさそうだ.

“Bat
Bat Kut Teh. Cafe@ミリ

ドリンクと料理を注文してしばらくすると,お湯の入った青いプラスチックカップが運ばれてきた.飲むのではなさそうだが,何に使うのか全くわからずポカンとしていると,「スプーンを使う前に,この熱湯につけて消毒するんだ」と友人が教えてくれた.衝撃的な事実である.

“衝撃!スプーンをプラスチックカップの熱湯で消毒する”
衝撃!スプーンをプラスチックカップの熱湯で消毒する

ともかく,郷に入れば郷に従えというわけで,全員分のスプーンを熱湯につけて料理が出てくるのを待つ.

「玉心黄酒鶏(たぶん)」の英語名は”Ginger Wine Chicken Soup”となっていて,生姜と酒と鶏肉が原料であることは理解できた.確かに,生姜と鶏肉は存在を確認できた.酒はよくわからない.

“ご飯に「酒に酔わせた鶏の肉のスープ」をかけて@ミリ”
ご飯に「酒に酔わせた鶏の肉のスープ」をかけて@ミリ

この「酒に酔わせた鶏の肉のスープ」をご飯にかけていただく.生姜がしっかり効いていて,鶏肉もスープも,非常に美味しかった.ご飯に合う.

“料理メニュー@Bat
料理メニュー@Bat Kut Teh. Cafe

“レストラン共通ドリンクメニュー@Bat
レストラン共通ドリンクメニュー@Bat Kut Teh. Cafe

昼食が遅かったこともあって,これでお腹一杯.大満足の夕食だった.

5月 302015
 

ミリは人口30万人程度で,サラワク州では2番目に大きい都市とのことだ.マレーシア料理の遅い食事を終えると,もう夕方になっていたため,ミリで一番綺麗な景色が見られる場所へ行こうと,ホテル(インペリアルホテルではない)屋上にあるスカイガーデンに向かった.ここは,プロポーズする人が多いことで有名らしい.また,結婚披露宴もよく行われるそうだ.

“スカイガーデンから眺めるサンセット”
スカイガーデンから眺めるサンセット

スカイガーデンからの眺望は素晴らしく,ミリ市街を一望できるほか,海も見える.

“スカイガーデンから眺めるミリ市街”
スカイガーデンから眺めるミリ市街

“スカイガーデンから眺めるミリ市街とビーチ”
スカイガーデンから眺めるミリ市街とビーチ

海側正面にある高い建物がインペリアルホテルだ.

海の反対側,丘の方に目を移すと,最も高いところにポツンと建物がある.この建物は,ミリで初めて石油が発見された場所を記念して建てられた博物館とのことだ.

“ミリで石油を初めて発見した場所にある博物館”
ミリで石油を初めて発見した場所にある博物館

夕方とは言っても,まだまだ明るい.日が沈むまで,地ビールのタイガービールを飲みながら待つ.

スカイガーデンから見る日没は素晴らしかった.夕焼けを眺めながら,少し暗くなるまでスカイガーデンでくつろいだ.

“スカイガーデンから眺める夕焼けと夜景”
スカイガーデンから眺める夕焼けと夜景

それでは夕食に行こう!ということで,「酒に酔わせた鶏の肉のスープ」なるものを供するお店に連れて行ってもらうことになった.どのようなものか想像できず,興味津々だ.

5月 302015
 

ミリの空港には,Curtin Universityの友人が迎えに来てくれた.コタキナバルからのフライトが遅延して,結局,ミリには一時間弱遅れて到着したので,大変申し訳なかったのだが,車に4人全員乗せてもらい,インペリアルホテル(帝宮)へ.

ホテルはショッピングモールと接続しており,そのモールで日本円をマレーシアリンギット(MYR)に両替し,SIMカードも入手した後,15:30頃に非常に遅い昼食を取ることにした.

友人に何を食べたいかと聞かれたので,全員が口を揃えて「ローカルフード!」と答える.

“現地の友人とマレーシア料理の店でランチ”
現地の友人とマレーシア料理の店でランチ

ショッピングモールは新旧2館が接続しており,新館の方に良いマレーシア料理店があるとのことで,連れて行ってもらった.折角なので,店内ではなく,テラス席へ.

“マレーシア料理店の座敷”
マレーシア料理店の座敷

テラス席も,椅子ではなく座敷になっていた.

メニューはすべての料理が写真付きで紹介されていて,とてもわかりやすい.そして,安い.

“メニューが写真付きで嬉しい@マレーシア料理店”
メニューが写真付きで嬉しい@マレーシア料理店

まず,ドリンクを注文する.友人がフレッシュジュースがお薦めだと言ってくれるので,みんなでジュースを頼む.

私はパイナップルジュースを注文したのだが,なんと,ホットなパイナップルジュースが出てきて驚いた.しかし,まさにフレッシュジュースで美味しい.

“ホット・パイナップルジュース@マレーシア料理店”
ホット・パイナップルジュース@マレーシア料理店

その他に,ドラゴンフルーツジュースという珍しいものも.この味は何とも形容しがたいもので,将来,注文することはないだろう.

“ナシゴレン@マレーシア料理店”
ナシゴレン@マレーシア料理店

料理は,友人のお薦め料理を中心に色々と頼んで皆でシェアした.

“衣が変わっているチキン@マレーシア料理店”
衣が変わっているチキン@マレーシア料理店

“ココナッツソースのビーフ@マレーシア料理店”
ココナッツソースのビーフ@マレーシア料理店

“シンプルなフィッシュ@マレーシア料理店”
シンプルなフィッシュ@マレーシア料理店

お腹一杯食べたところで,ミリ観光へ.

5月 302015
 

国際会議Asian Control Conference (ASCC)に参加するため,自分の他,助教1名,修士課程学生2名の計4名でコタキナバルへ向かう.ただし,この機会にサラワク州ミリにあるCurtin Universityを訪問し,セミナーを行うことになったため,まずはコタキナバルを経由してミリへ.

旅程は,伊丹→(ANA)→羽田→(ANA)→シンガポール→(シンガポール航空:運航はシルクエア)→コタキナバル→(マレーシア航空)→ミリとなっている.

旅行代理店に手配してもらったシンガポール航空のフライト(シンガポール→コタキナバル)が,スターアライアンス加盟でないシルクエアが運航するコードシェア便だったため,伊丹空港でミリまでチェックインすることができず.シンガポール止まりとなった.しかも,預け荷物はスルーチェックインしない方が無難だというANA地上係員のアドバイスに従ったため,経由地のシンガポールに入国してすぐに出国してチェックイン手続きをする羽目になった.さらに,シルクエア便のため,シンガポールのチャンギ国際空港ではクリスフライヤーラウンジを利用できないと拒否された.結構待ち時間があったため,これには参ってしまった.シンガポールに加えて,コタキナバルでもチェックインしなければならず,非常に面倒な乗り継ぎになってしまった.旅行代理店に依頼すれば,もっと適切な旅程を推奨してもらえるものと考えていたのだが,甘かったようだ.

“コタキナバルからミリへのプロペラ機”
コタキナバルからミリへのプロペラ機

コタキナバルからミリへのマレーシア航空便は,小さなプロペラ機だ.海外でプロペラ機に搭乗するのは,初めてではないと思うが,凄く久しぶりだのはずだ.

幸い,座席に余裕があったため,最前列窓際の席に移動して,上空から地上を眺め続ける.

“上空から見下ろすブルネイ(たぶん)”
上空から見下ろすブルネイ(たぶん)

コタキナバルとミリの間に,ブルネイがある.機長が「ブルネイが見える」と機内アナウンスしていたので,恐らく間違いないと思うが,上空からブルネイを見ることができた.今回は立ち寄る時間はなかったが,機会があれば訪問してみたい.

ブルネイは石油が出るため,ガソリン代は極めて安く,30円/L程度らしい.ただ,物価はミリよりも高いため,週末になると,ブルネイから車で買い物に来る人が多いそうだ.ナンバープレートがBから始まる自動車はブルネイのであると教えてもらった.これは内緒話だが,ブルネイでは公共の場での飲酒が禁じられている他,女性遊びも処罰対象であるため,そのようなことを目的としてミリに来る人も少なくないそうだ.

“こうして三日月湖ができるのですね”
こうして三日月湖ができるのですね

ブルネイの南方だと思うが,広く長い泥川が蛇行している.どうしてここまで曲がるのかと不思議に思えるほど曲がりくねっており,教科書で習った三日月湖ができる理由を納得することができた.というか,眼下に,まさに三日月湖ができていた.興味深い景色だ.

“広大なプランテーション(たぶん)”
広大なプランテーション(たぶん)

川の周囲には,何を栽培しているのかはわからないが,広大なプランテーションがある.

“ど派手なExpedia広告機”
ど派手なExpedia広告機

50分ほどのフライトで,ミリに到着.ゲートには,Expediaを広告する黄色い機体がとまっていた.

5月 192015
 

red-pen

日本国内にも英文校正業者が多数あるが,自分が論文を投稿するジャーナルの出版社や学協会が提供している英文校正サービスの違いが気になったので,概要をまとめてみた.

標準的な英文校正なら,IEEE Professional Editing Servicesが低価格のようだ.一方,高価格ではあるが至れり尽くせりのサービスとして,Elsevier Language Editing PlusやACS ChemWorx Premium Language Editing Servicesがある.

Elsevier: English Language Editing

下記のようなサービスで,5000 wordsで約34000円.

Ensure that your work is written in correct scientific English before submission. We will handle the language editing and make sure that your paper is free of grammatical, spelling, and other common errors.

  • Editing into proper scientific American or British English, by native speakers only
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Elsevier: Language Editing Plus

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This option goes a step further than our existing English Language Editing service by providing you with the most advanced language editing package available. In addition to copy editing by native English speaking PhD candidates selected according to your field of study, Language Editing Plus also includes:

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  • Special focus on the manuscript logic and flow of content
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  • Customised Cover Letter and an Assessment Report on your document

IEEE: Professional Editing Services

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IEEE has partnered with SPi to deliver professional editing services to authors who would like assistance with refining the use of English in their manuscripts.

By using our Professional Editing Services, you can be sure that your English-language manuscript will be polished and ready for submission to your IEEE publication of choice-in just one to two weeks and at a very reasonable price.

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ACS ChemWorx: Standard Language Editing Services

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Standard Language Editing of Manuscripts is performed by one Language Editor and receives final approval by one Managing Language Editor.

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  • Correcting spelling, grammatical and punctuation errors
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  • Making the document sound natural and professional
  • Reviewing the use of terminology within the document
  • Conforming to the author’s choice of British or American English

ACS ChemWorx: Premium Language Editing Services

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Premium Language Editing of Manuscripts is performed by two Language Editors and receives final approval by one Managing Language Editor.

Premium Language Editing Services include all aspects of Standard Language Editing Services and ALSO include:

  • Revising wordy or awkward constructions
  • Improving transitions and flow
  • Ensuring that the manuscript maintains a consistent style
  • A summary sheet from the Senior Language Editor outlining the changes made to the document
5月 062015
 

Papers

学生や共同研究者が執筆するジャーナル論文や国際会議論文を毎日のようにチェックしている.本当に,毎日のようにだ.もちろん,論文は英語で書くわけだが,日本語ですら完成度の高い論文を書けるかどうか怪しい人が英語で論文を書くのは容易ではない.当然だ.

自分自身を振り返ってみても,ボスの手を離れて,自分でまともに論文が書けるようになるまでには,論文を10報くらいは書く経験が必要だったように思う.元々,英語力が悲惨だったという要因も大きいが...

今でこそ偉そうに「こんな原稿でいいわけないだろ!書き直してこい!」と卓袱台をひっくりかえす勢いだが,ボスに徹底的に指導していただいたおかげで,今の自分がある.その恩を返す対象は,後生しかない.だから,私が赤ペン先生に情熱を注ぐのは,今目の前にある原稿の完成度を高めるためではなく,学生や共同研究者が独力で完成度の高い論文を書けるようになるためだ.完成度を高めるのが目的であれば,私が代わりに書いてしまえばいい.

自分が共著者の論文であれば,1つの論文に対して少なくとも5回程度は赤ペン先生チェックを入れる.英語論文が仕上がっていく流れを呟いたところ,なかなか好評そうなので,まとめておけば誰かの役に立つかもしれないと思い,ここにメモしておくことにした.あくまで私はこうしているというだけで,もっと効率的に取り組んでいる人もいるだろうが...

第1段階:日本語で論文原稿を書く

まず,英語で論文を執筆する場合であっても,日本語で全体の構成を固め,そのまま日本語ジャーナルに論文投稿できる程度に仕上げる.英語が得意な人は,いきなり英語で書けばいい.しかし,英語が苦手な人がいきなり英語で書いても,無茶苦茶な文章にしかならず,それを読まされる方はたまったものではない.

なお,日本語で原稿を書く際に,次の英語化に備えて,主語と述語はできるだけ明示して,一つ一つの文は短くしておく.主語がなくても意味が通じる日本語と異なり,論文に書くような英語であれば,主語を書かないと文にならない.また,長い文章を無理に英語化しようとすると,関係代名詞を連発するなどして構造が複雑で読みにくい文になる危険性が高い.そのような事態に陥らないために,主語と述語が明確な短い文にすることを心掛けるといいだろう.

第2段階:英語化する

日本語原稿ができたら,それを英語化する.

ここで,とにかく辞典を使うようにして欲しい.

英和辞典と和英辞典で十分だと思っている人は根本的に考えが甘い.英単語の意味をきちんと把握して,文脈にぴったり合う言葉を探すために,少なくとも英英辞典は使うようにしたい.

英文を書くときには,単語と単語の相性に気を付ける必要がある.和英辞典で見付けた単語を適当に繋げたら良いというものではなく,正しい単語と単語の組み合わせを使わなければ,自然な英文にはならない.ここで役立つのがCollocation辞典だ.この辞典は,ある単語の前後で利用できる動詞,形容詞,副詞,前置詞,名詞などを豊富な例文と共に示してくれるので,この辞典に掲載されていないような表現(単語と単語の接続)は使わないというルールを守れば,無茶苦茶な英文は書けなくなる.

英語で文章をいくらか書けるようになると,毎回同じ表現しか使っていないことが気になってくる.つまり,語彙の乏しさを痛感するようになる.違う表現を使いたいと感じたときに便利なのが,Thesaurus辞典だ.Thesaurus辞典には,多くの類義語や反義語が記載されているので,表現の幅を広げるのに役立つ.

この他にも,ネットには無料のcorpusがあるので利用するといい.これくらいの武器を手にして,英語化に取り組んでもらいたい.

第3段階:意味がわかる文章にする

論文原稿を英語化できたら,意味不明なところを丹念に潰していく.そして,重要なことは漏らさずに書き,主張すべきことはしっかり主張する.

この段階で,赤ペン先生から「意味不明」とだけ書かれた原稿が学生に返され,学生が修正版原稿を再提出するという作業が何回も繰り返されたりもする.自分が意味不明な文章を書いていることを自覚できるようにならないと,自分だけで論文を書けるようにはならないので,この遣り取りは不可避だろう.

ここで,事前に作成した日本語原稿が役立つ.日本語原稿がないと,意味不明なところは本当に意味不明になり,何が言いたいのか全くわからないという状態に陥る.完成度の高い日本語原稿があれば,少なくとも何が言いたいのかはわかるので,英語を直せる.また,赤ペン先生として経験することだが,主張すべき重要な事柄であっても,英語化するのが難しいと,その重要な事柄を書かずに済まそうとする人が出てくる.これでは論文の価値が低くなってしまう.そのような事態を避けるためにも,日本語原稿が必要になる.

第4段階:原稿を推敲する

話の流れや読みやすさを意識して,論文原稿を何度でも修正する.これでもかというほど修正する.想定される読者が容易には理解できない/納得できないだろうと思われるところがあれば説明を追加し,冗長な部分は容赦なく削除する.読者には行間は読まさない.必要なことは全部書く.

誤解や混乱を避けるため,専門用語は統一し,同じ概念を表すのに違う用語は使わない.

接続詞の濫用は慎まなければならない.赤ペン先生をしていると,特にhoweverやthereforeの無駄使いが目立つ.いや,それ全くhoweverじゃないだろとか,このthereforeの前後に因果関係なんてないよねとか,そんなことばかりだ.接続詞の使いすぎは,文章の構成の悪さに起因する場合が多い.このため,文章の構成を見直し,読みやすく理解しやすい文章にすることを心掛ける.

段落も適切に使う.気分で改行するんじゃない.意味で改行する.

第5段階:細部にも気を配る

数式,図表(キャプションも含めて),参考文献も含めて,論文原稿の細部にも気を配り,その完成度を高める.徹底的に高める.

数式中の記号が間違っているとか,記号のイタリック,ローマン,ボールド,上付き,下付きなどが無茶苦茶だとか,図中の文字の大きさがバラバラだとか,図の解像度が低くて汚いとか,参考文献の情報が間違っているとか,本当に勘弁してもらいたい.ところが,こういうミスを何度でも繰り返す不注意な人が多いのも事実である.そんな1人にならないように,くれぐれも注意して,徹底的に原稿を修正しよう.

第6段階:印刷して声を出して読む

そして,最後にこれだ.原稿を提出する(教員に原稿の確認を依頼する)前に,必ず,印刷して,声を出して読む.これだけでケアレスミスは確実に減る.

主要アドバイス一覧

勉強,レポート作成/論文執筆,研究発表/プレゼンテーションについて,主に卒業や修了を目指す学生へのアドバイスの一覧