6月 052015
 

今回のキナバル公園ツアーでは,ラフレシアを見られるかもしれないということで密かに期待していた.ガイドさんによると,ラフレシアを見られるかどうかはFifty-Fiftyとのことで,運が良ければラフレシアが咲いているところを見ることができるわけだが,ツアーに参加する人の中には,ラフレシアを見るためだけに参加する人もいて,見られないと焦るとのことだ.

“開花3日目のラフレシア@世界遺産のキナバル公園”
開花3日目のラフレシア@世界遺産のキナバル公園

ラフレシアは,茎も葉も根もない寄生植物で,開花してから枯れてしまうまで1週間に満たない.このため,幻の花とも言われ,キナバル公園に行ったからといって必ずしも見られるわけではない.今回は,たまたま開花中とのことで,私設のラフレシアガーデンに連れて行ってもらった.

“私設のラフレシアガーデン@世界遺産のキナバル公園”
私設のラフレシアガーデン@世界遺産のキナバル公園

ここでは,ラフレシアを見るのに1人30リンギット(約1000円)支払う必要がある.この費用は,ラフレシアが咲く環境を保全するために必要だという説明を受けた.ラフレシアを見せることで収入を得られるということが,他の農作物を植えたりすることなく,現状を維持する動機付けになるからだ.

“ラフレシアとそのつぼみ@世界遺産のキナバル公園”
ラフレシアとそのつぼみ@世界遺産のキナバル公園

“ラフレシアとそのつぼみ@世界遺産のキナバル公園”
ラフレシアとそのつぼみ@世界遺産のキナバル公園

開花しているラフレシアのすぐそばに,つぼみもあった.花は小さいものでも直径30cm,大きい花だと1mにもなるという,とても大きなラフレシアだが,非常に弱いらしく,振動などで簡単に死んでしまうそうだ.

全く知らなかったのだが,赤い花を咲かせるラフレシアは,枯れると真っ黒になる.多くの植物が枯れたときに茶褐色になるのとは全く違い,本当に真っ黒だ.この枯れたラフレシアを見ることができたのも非常に良かった.

“枯れると真っ黒になるラフレシア@世界遺産のキナバル公園”
枯れると真っ黒になるラフレシア@世界遺産のキナバル公園

“枯れると真っ黒になるラフレシア@世界遺産のキナバル公園”
枯れると真っ黒になるラフレシア@世界遺産のキナバル公園

ツアー終了後,「ラフレシアを見ました!」と嬉嬉として学会参加者に自慢すると,見事なまでに例外なく,「匂いは凄かったですか?」と尋ねられた.しかし,匂いは全然意識しなかった.物凄く近くまで行けたわけではないが,それでも,何も匂わなかった.後から調べた情報によると,ラフレシアが強烈な臭気で昆虫を呼び寄せるのは,3日目以降なのだそうだ.今回見ることができたラフレシアはちょうど3日目なので,まだ臭気を発する前だったのだろう.

ラフレシアを見た後は,キナバル山に登る登山道のスタート地点へ向かう.ここから先の施設へ荷物を運ぶのは,今でもシェルパーに頼っているとのことで,大きな荷物を背負ったシェルパーが登山道を行き来している.

“キナバル山に登る登山道のスタート地点@世界遺産のキナバル公園”
キナバル山に登る登山道のスタート地点@世界遺産のキナバル公園

“キナバル山のシェルパー@世界遺産のキナバル公園”
キナバル山のシェルパー@世界遺産のキナバル公園

ここで15時過ぎ.キナバル公園を後にして,コタキナバルのステラハーバーリゾートに戻る.

6月 052015
 

日曜日.夕方のレセプションに間に合うように戻ってくることができるキナバル公園へのツアーに参加した.コタキナバルのステラハーバーリゾートを朝8時に出発し,英語ガイド付きのバンでキナバル公園を目指す.午前中は,展望台からキナバル山を眺めると共に,キャノピーウォークとポーリン温泉を楽しむ.昼食後,午後にはキナバル山の麓に行く.運が良ければ,ラフレシアを見ることができる.そして,我々は運が良かった.

“東南アジア最高峰のキナバル山@世界遺産のキナバル公園”
東南アジア最高峰のキナバル山@世界遺産のキナバル公園

今回のキナバル公園ツアーに参加したのは,我々4名とNUS学生2名の計6名だった.バンの座席には十分な余裕があり,快適に移動することができた.同乗してくれた英語ガイドの奥さんは日本人なのだそうだ.奥さんは英語は上手でないが,マレーシアの言葉(複数)が堪能とのことだった.

“ステラハーバーリゾートからキナバル公園へ”
ステラハーバーリゾートからキナバル公園へ

コタキナバルからひたすら東に向かうと,東南アジア最高峰のキナバル山が姿を現す.この移動中に,ガイドさんに色々と教えてもらった.

コタキナバルのあるサバ州では,5月はハーベストフェスティバルが開かれ,1ヶ月間,ライスワインやビールを飲みまくれるそうだ.ライスワインは日本酒と異なり,アルコール度数が30程度とかなり強いらしい.ハーベストフェスティバルでは,この強い酒を飲み続けて,最後まで酔いつぶれなかった人が優勝賞金(10万円?)や賞品をもらえるらしい.

サラワク州ミリでもそうだったが,サバ州でも,コピペで建てられている新興住宅は一軒1000万円ほどらしい.日本人感覚からすると,実に広大な敷地で価格も安いが,購買層は中流の上くらいの人達だろうとのことだった.また,サラワク州ミリでは,人口の60%が中華系とのことだったが,サバ州では10%にすぎないという.しかし,いずれでも,ビジネスで成功しているのは中華系で,大きな家も車も全部中華系のものだそうだ.

“車窓から見える標高4095.2mのキナバル山”
車窓から見える標高4095.2mのキナバル山

キナバル公園に向かう途中,トイレ休憩も兼ねて,キナバル山を臨む展望台のあるナバル村に立ち寄る.到着したのは9:30頃で,コタキナバルからは1時間半ほどかかったことになる.良い天気で,展望台からは標高4095.2mのキナバル山が綺麗に見えるが,頂上付近には雲がかかっている.キナバル山は現地で「恥ずかしがりの山」と呼ばれると聞いたような気がするが,このように雲に隠れることが多いのだろう.

“ナバル村の展望台から見る東南アジア最高峰のキナバル山”
ナバル村の展望台から見る東南アジア最高峰のキナバル山

ナバル村には,とてもたくさんの店があって,フルーツや土産物を売っている.ただ,日曜日には店の半分程度が閉まっているそうで,この日も多くの店が閉まっていた.それでも,開いている土産物店で民芸品などを見るのは面白い.買っても飾るところがないので買わないが.

と言いつつ,マグネットを購入した.3つ買うと割引してもらえたので3つ.自宅を出る前に,「欲しいお土産は後から連絡するけど,マグネットは買って来るな」と厳命されたが,マグネット収集は趣味なので仕方がない.

“キナバル山が見える展望台近くの市場と土産物屋@ナバル村”
キナバル山が見える展望台近くの市場と土産物屋@ナバル村

“キナバル山が見える展望台近くの土産物屋@ナバル村”
キナバル山が見える展望台近くの土産物@ナバル村

“この土産物は魔除けだろうか?@ナバル村”
この土産物は魔除けだろうか?@ナバル村

再びバンに乗り込み,ひたすら走る.キャノピーウォークやポーリン温泉のあるキナバル公園内の施設に到着したのは11時頃で,コタキナバルを出発してから既に3時間が過ぎている.結構遠い.

入園手続きはすべてガイドさんが行ってくれるので,何がどうなっているかはわからない.言われるがままに,中に入り,ポーリン温泉を横目に見ながら,キャノピーウォークを目指す.

“キャノピーウォークやポーリン温泉のあるキナバル公園”
キャノピーウォークやポーリン温泉のあるキナバル公園

キャノピーウォーク(長い吊り橋を渡るアクティビティ)をするとき,写真撮影がしたければ,カメラ持ち込み料5リンギット(約150円)を支払う必要がある.もちろん支払う.ビデオ持ち込みの場合は料金がもっと高いはずだが,カメラで十分だ.

“キャノピーウォークのカメラ撮影は5リンギット@キナバル公園”
キャノピーウォークのカメラ撮影は5リンギット@キナバル公園

キナバル公園内には,長いのと短いのと2種類のキャノピーウォークがあるが,今回は長い方のキャノピーウォークが閉鎖されていたため,短い方に挑戦した.キャノピーウォークのスタート地点まで,坂道をせっせと登る.吊り橋の全長は150mほどで,高さは40mほどにもなるようだ.

“キャノピーウォークのスタート地点@キナバル公園”
キャノピーウォークのスタート地点@キナバル公園

短い方とは言うものの,吊り橋は1つではなく複数あり,1つ1つも結構長い.かなり左右に揺れる(というか揺れるように豪快に歩いた)が,下には板が敷いてあり,ロープではなく網で左右を囲われているので,足を踏み外す心配も転落する心配もない.橋ごと落下する事態を想定外とすれば,実に安全に楽しめる.高所恐怖症の人でも大丈夫だろうなんて言わないが...

吊り橋には一度に6人までしか乗れないため,複数ある中間地点では係員が交通整理をしてくれている.吊り橋からは,もちろん,熱帯雨林・ジャングルの珍しい植物を見ることができる.キャノピーウォークは実に楽しいのでお薦めだ.

“かなり揺れるキャノピーウォーク@キナバル公園”
かなり揺れるキャノピーウォーク@キナバル公園

キャノピーウォークを終えると,再び坂を下りて,往路では通り過ぎたバタフライファーム(蝶園?)を訪れた.ここは別料金になるので,キャノピーウォークのカメラ持ち込み料と同様,自分で支払う.

“蝶園(Butterfly
蝶園(Butterfly Farm)@キナバル公園

“てふてふ@キナバル公園の蝶園(Butterfly
てふてふ@キナバル公園の蝶園(Butterfly Parm)

完全な野生の蝶々を見るわけではなく,ケージの中を飛んでいる蝶々を見る.それほど多くの蝶々がいるわけではないように感じたが,熱帯特有の植物がたくさんあり,とても興味深い.蝶々よりもむしろ植物や花を見学していた.

“珍しい植物も多い@キナバル公園の蝶園(Butterfly
珍しい植物も多い@キナバル公園の蝶園(Butterfly Parm)

キナバル公園内の案内板には日本語での案内もある.その案内に従い,バタフライファームからポーリン温泉へと向かう.ポーリンとは,現地のカダザンドゥスン族の言葉で「竹」という意味らしい.

“案内板には日本語もある@キナバル公園”
案内板には日本語もある@キナバル公園

キナバル公園内のポーリン温泉は,第2次世界大戦中に日本軍が見付けた温泉らしい.ただ,日本人が想像する「秘境の温泉」からは程遠く,ファミリー向けの水遊び場(湯遊び場?)といった感じになっている.多くの人が足湯を楽しんでいる.これはお手軽でよい.数十個ある浴槽みたいなものには,自分で湯と水を入れて温度調節して浸かる.水着を着た恐らく現地のファミリーがたくさん浸かっていた.使い終わったら,次の人のために湯を抜いておくそうだ.これらの他,ミニプールみたいなものもあり,ギュウギュウ詰めになって子供たちが遊んでいる.さらに,ジャグジーを備えた個室もあるそうだ.

“ポーリン温泉@キナバル公園”
ポーリン温泉@キナバル公園

“子供の湯遊び場?@キナバル公園のポーリン温泉”
子供の湯遊び場?@キナバル公園のポーリン温泉

水着を持参したものの,温泉には入らず.見学のみして入口に戻る.もう12時を過ぎているので,ここで昼食ということになった.マレーシアでは,この週末は長い連休の一部になったため,旅行する人がとても多く,キナバル公園にも凄い数の観光客が押し寄せ,レストランも予約で一杯のようだ.昼食までの間,ガイドさんが何度も「今日は混んでいる.どこのレストランも予約で一杯だ」と言っていた.

“中華料理店で昼食@キナバル公園”
中華料理店で昼食@キナバル公園

ところが,ポーリン温泉のすぐ近くの中華料理店に入ると,中はガラガラで,客がほとんどいない.予約で一杯ってどこがやねん!って思っていたが,我々が中華料理を食べ終わる頃には,テラス席の眺めが良いテーブルを中心に多くの人が食事をしていたので,食事の時間が少しずれていたということなのだろう.

“中華料理店での昼食は品数が凄く多かった”
中華料理店での昼食は品数が凄く多かった

入店時はガラガラだったので,全く期待していなかったが,中華料理は品数も多く,そこそこ美味しかった.この内容であれば十分に満足できる.ここに限らず,マレーシアの料理は美味しいな.

昼食後,来た道を戻り,キナバル山登山の入口へと向かう.その前にラフレシアだ!