4月 162016
 

火花
又吉直樹,文藝春秋,2015

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遅ればせながら,芥川賞受賞作ということなので読んでみた.描かれているのは,お笑い芸人の生き様だ.

それにしても文学作品というのは独特の言葉遣いをする.こういう文章が書けるのは凄いなと,書けない自分は思う.普段は,行間を絶対に読ませない,理路整然とした,必要十分な量の文章(論文)を書いているから.たまにこういうのを読むのもいいものだ.

作中,神谷が徳永にコテコテの大阪弁でこんなことを言っている.

「人を傷つける行為ってな,一瞬は溜飲が下がるねん.でも,一瞬だけやねん.そこに安住している間は,自分の状況はいいように変化することはないやん.他を落とすことによって,今の自分で安心するという,やり方やからな.その間,ずっと自分が成長する機会を失い続けてると思うねん.」

4月 162016
 

子どもたちが目を輝かせて聞く偉人の話
平光雄, 致知出版社, 2015

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著者の平光雄氏は,小学校の学級担任として30年以上のキャリアを積んできたベテラン教諭で,これまでに問題を抱えた多くの子供たちを立ち直らせてきた手腕で高く評価されているそうだ.先日読んだ「子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話」に続いて,平光雄氏の「子どもたちが目を輝かせて聞く偉人の話」を読んだ.

本書の特徴は,世界的に知られた偉人を紹介した後,その偉人に勝るとも劣らない日本人を紹介している点にある.例えば,ファーブルには南方熊楠,ヘレン・ケラーには塙保己一といった具合だ.こうすることで,偉人をより身近に感じることができて,日本や日本人に誇りを持つこともできるだろう.

やはり偉人伝を読むのは良いものだ.立派な人の生き様を知ることで感じるものがある.子供たちに偉人の話を伝えようとするとき,本書が役立つだろう.

目次

  1. コロンブス,ファーブル,坂本龍馬,南方熊楠
      自分なりの「勇気」と「行動力」を持とう
  2. ヘレン・ケラー,塙保己一
      「不足」「不遇」に屈しない
  3. エジソン,本田宗一郎
      「失敗が続いてもあきらめない」が成功の鍵
  4. ガンジー,田中正造
      「みんなのために」行動すれば大きな力が出る
  5. ピカソ,葛飾北斎
      極端にやらなければ上のステージには行けない
  6. シュリーマン,伊能忠敬
      目標達成のために必要なことは全部やろう