5月 212016
 

Graduation

進学を検討している学生に研究室を紹介するとき,配属が決まった学生に研究室の方針を説明するとき,修士課程修了後に就職する学生を念頭において,「海外で開催される国際会議で1回は研究発表をしよう!」「国際ジャーナルに1報は論文を投稿しよう!」と言っている.言い続けている.

大学院を修了して企業に就職すると,就職後も研究や技術開発に携わり,学会発表や論文投稿の機会があることも少なくない.そのような機会が訪れたときに尻込みしてしまわないためにも,レベルの低い発表や論文になってしまわないためにも,プロが指導してくれる大学院在学中に経験しておくのが良いと思うからだ.

一度でいいから経験しておけば,それが自信になるはずだ.実際,2回と1回の違いは

2 ÷ 1 = 2

の通り2倍でしかないが,1回と0回の違いは

1 ÷ 0 = ∞

と途方もなく大きい.その違いは引き算ではあらわせないと感じている.

レベルの高い国際会議で研究発表したり,レベルの高い国際ジャーナルに論文投稿したりするのは楽ではない.研究成果を出すだけでも大変だが,その上に,教員から原稿やスライドをボコボコにされて泣きそうな目にも遭うだろう.しかし,そこから逃避していいのか.それで大学院を修了してしまっていいのか.自分を奮い立たせて挑むのが自分のためではないか.大学を出た後には,そのような指導を受ける機会はもうないかもしれないのだから.