6月 302016
 

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの
松尾豊, KADOKAWA/中経出版, 2015

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「人工知能は人間を超えるか」という問いへの回答は「多くの分野で超えるだろう」ということになる.既に,クイズで,チェスで,将棋で,碁で,コンピュータが人間を超えることが証明された.しかし,「人工知能はまだできていない」と著者は述べる.

したがって,「人工知能を使った製品」や「人工知能技術を使ったサービス」というのは実は嘘なのだ.

実際には,そのような製品やサービスで利用されているのは,「人間の知的な活動の一面をまねしている技術」であって,知能そのものとは異なる.これまでの技術の進歩により,膨大な情報を記憶し,高速に計算ができるようになったことで,人間のように知的に判断しているように見える技術が現れてきたということだ.人間のように考えているわけではない.

現状はそうであっても,「人工知能はできないわけがない」というのが著者の立場だ.できないわけはないが,できていないのが現状であり,現在の人工知能への過剰な期待は,過去に経験した人工知能研究の二度の挫折を想起させるため,人工知能の現状を正しく伝えておく必要がある.この目的を果たそうとするのが本書である.

これまでに,2度の人工知能(AI)ブームがあった.現在のAIブームは3度目である.1950年代後半からの第1次AIブームでは,推論や探索の研究が盛んに行われた.しかし,現実の問題は解けないという失望感から1970年代に人工知能研究は冬の時代を迎えた.1980年代の第2次AIブームでは,コンピュータに知識を入れるという手法が盛んに研究され,,様々な分野でエキスパートシステムがつくられた.しかし,知識の記述や管理があまりに困難であったため,1990年代半ばには再び冬の時代に突入する.私は大学院生から助手になった頃に,エキスパートシステムやニューラルネットワークの興隆と凋落を目の当たりにした.

そして今,第3次AIブームが到来している.今回のブームを起こす鍵となった技術は,機械学習やディープラーニング(深層学習)である.本書「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」では,そのタイトルからわかる通り,著者は「ディープラーニング」に技術的ブレークスルーを見出している.そのディープラーニングの肝は,本書でいう「特徴表現学習」にある.

コンピュータに何かを判断させたい場合,その判断の根拠となる特徴をデータから抽出する必要がある.従来,この特徴の抽出作業は人間が行わなければならなかった.この作業が非常に困難であることが,機械学習でも問題とされてきた.しかし,ディープラーニングによって,与えられたデータから注目すべき特徴を見付け,その特徴の程度を表す特徴量を算出するという作業を,コンピュータが自動的に行えるようになりつつある.これを本書では特徴表現学習と読んでいるが,これこそがブレークスルーであり,人工知能実現の鍵を握るとされる.

果たして,3度目の正直となるか.これからの技術開発が楽しみである.最近,無分別に人工知能と名付けて製品を売ってやろうという商魂たくましい人達も多く,うんざりさせられもするが,今後,様々な分野で人工知能関連の研究成果が大きな変化を起こしていくだろう.願わくば,その世界的な大きな流れの中で,日本の研究界や産業界が生き残れるとよいと思う.そのためにも,世論や規制が足枷にならなければいいのだが,どうなるだろうか.

目次

  • 序 章 広がる人工知能 ― 人工知能は人類を滅ぼすか
  • 第1章 人工知能とは何か ― 専門家と世間の認識のズレ
  • 第2章 「推論」と「探索」の時代 ― 第1次AIブーム
  • 第3章 「知識」を入れると賢くなる ― 第2次AIブーム
  • 第4章 「機械学習」の静かな広がり ― 第3次AIブーム(1)
  • 第5章 静寂を破る「ディープラーニング」 ― 第3次AIブーム(2)
  • 第6章 人工知能は人間を超えるか ― ディープラーニングの先にあるもの
  • 終 章 変わりゆく世界 ― 産業・社会への影響と戦略
6月 272016
 

先週末は,ルートラボなどを参考にしながら自分で作成した「金閣寺ー嵯峨ー保津峡ー京北ー京見峠:周回」というサイクリングコースを走った.距離は55km程度と大したことはないものの,京都の北山に突っ込んでいくコースだけに坂がきつく,前半の登坂で心が挫けそうになったが,信号や自動車に邪魔されることもなく,緑の美しい木に囲まれて快適なサイクリングだった.

今年4月下旬にロードバイクRIDLEY FENIX SL(リドレー・フェニックスSL)が納車されてから,天気の良い週末に時間があれば,京都の金閣寺と奈良の東大寺を往復するサイクリングに出掛けている.往復130km程度で,嵐山から木津までの片道45kmの府道京都八幡木津自転車道線(桂川サイクリングコース+木津川サイクリングコース)がよく整備されているため,とても快適に走ることができる.こちらも,おすすめのサイクリングコースだ.

そして,この週末.金閣寺(京都市)と東大寺周辺(奈良市)を往復するだけでは脚力を鍛えられないだろうと思い,天理ラーメンを食べに天理市まで行くことにした.コースを作成してみたところ,往復160kmくらいになるようだ.以下,そのサイクリング途中の呟きを並べて,コースの紹介としたい.

天理ラーメン(彩華ラーメン)
天理ラーメン(彩華ラーメン)

6月 272016
 

両親に京都まで来てもらい,3人で「佳肴 岡もと」で食事をした.正直なところ,両親と一緒に旅行する機会があるかどうかは怪しいし,いつまで揃って食事に行けるかもわからない.そう思うと,できるうちにできることをしておこうという気になる.とても喜んでくれたようで良かった.

両親は近くであっても海外旅行にはもう行かないだろうと言っていた.まあ,外国で発作が起こったりしたら大変だから,そうなるだろう.結局,一緒に行った最初で最後の海外旅行が,メキシコのカリブ海リゾート地カンクンだった.マヤ遺跡を見て,セノーテで泳いで,海にも潜って,オールインクルーシブのホテルで優雅に過ごして,実に楽しかった.良い想い出だ.

「佳肴 岡もと」には今年3月に初めて訪れて,とても楽しく,美味しい食事と日本酒をいただいたので,両親を連れて行くのにここなら間違いないと思い,2度目の訪問となった.今回も大満足.以下,日本酒と料理を写真で紹介.

馬町にある「佳肴 岡もと」
馬町にある「佳肴 岡もと」

“料理に合うおすすめの日本酒を出してもらう@佳肴岡もと"
料理に合うおすすめの日本酒を出してもらう@佳肴岡もと

ホタテのスープ(中央は貝柱,手前の粉はカラスミ)@佳肴岡もと
ホタテのスープ(中央は貝柱,手前の粉はカラスミ)@佳肴岡もと

“どんどん日本酒もいただく@佳肴岡もと"
どんどん日本酒もいただく@佳肴岡もと

岩牡蠣(殻の下には焼いた小石)@佳肴岡もと
岩牡蠣(殻の下には焼いた小石)@佳肴岡もと

“さらに日本酒をいただく@佳肴岡もと"
さらに日本酒をいただく@佳肴岡もと

甘鯛の吸い物@佳肴岡もと
甘鯛の吸い物@佳肴岡もと

“お造り(左上がオコゼ)@佳肴岡もと"
お造り(左上がオコゼ)@佳肴岡もと

“まだ日本酒を飲む@佳肴岡もと"
まだ日本酒を飲む@佳肴岡もと

“一品ずつ供される八寸(最初は鰯)@佳肴岡もと"
一品ずつ供される八寸(最初は鰯)@佳肴岡もと

甘海老の塩辛@佳肴岡もと
甘海老の塩辛@佳肴岡もと

とうもろこし(間引いたのを農家から分けてもらうそうだ)@佳肴岡もと
とうもろこし(間引いたのを農家から分けてもらうそうだ)@佳肴岡もと

もずく、青瓜、剣先イカ@佳肴岡もと
もずく、青瓜、剣先イカ@佳肴岡もと

稚鮎の炭火焼(ソースをつけると苦みがマイルドに)@佳肴岡もと
稚鮎の炭火焼(ソースをつけると苦みがマイルドに)@稚鮎の炭火焼@佳肴岡もと

雲丹などの椀物(蕎麦の実がふりかけられている)@佳肴岡もと
雲丹などの椀物(蕎麦の実がふりかけられている)@佳肴岡もと

鯖寿司@佳肴岡もと
鯖寿司@佳肴岡もと

気仙沼のフカヒレ(スープはシャポーン?という地鶏)@佳肴岡もと
気仙沼のフカヒレ(スープはシャポーン?という地鶏)@佳肴岡もと

デザートは桃(中央のトマトはオレンジで煮てある)@佳肴岡もと
デザートは桃(中央のトマトはオレンジで煮てある)@佳肴岡もと

“甘味(皮は黒糖ときな粉,餡は白味噌)@佳肴岡もと"
甘味(皮は黒糖ときな粉,餡は白味噌)@佳肴岡もと

6月 232016
 

研究を始めると,大量に文献を収集するようになる.

なお,「収集する」と書いたが,「読む」とは書いていない.論文のPDFファイルをダウンロードするだけで読みもしていないのに研究した気になってしまう病があるように聞いている.優秀な皆さんには想像できないかもしれないが...

さて,多くの研究者が抱える難問は,「収集した大量の文献をどのように管理するか」だ.読むか読まないかは関係なく.もちろん,パソコンの「文献」フォルダにファイルを全部放り込んでおいて,必要なときに検索で探し出すという方法もある.しかし,この単純な方法には欠点がある.まず,的確に見付けたい文献を見付けられるかという問題がある.著者,論文タイトル,キーワード,アブストラクト(要旨)などの情報を整理して管理することが望ましい.さらに,タグ付けもしたい.また,自分が論文を執筆するときに,いくつかの関連する論文を参考文献とすることになるが,このとき,論文を投稿しようとするジャーナルごとに決められた書式で,参考文献の書誌情報を記載しなければならない.論文のPDFファイルしかない場合,この面倒な作業を手作業ですることになる.

このような問題を解決し,快適な研究者生活を送ることを助けてくれるのが,文献管理専用のソフトウェアだ.研究者のニーズに応えて,様々な文献管理ソフトが開発されている.市販ソフトも多いが,中には優秀な無料ソフトもある.その代表格がMendeley(メンデレー)だ.

Mendeley(メンデレー)は、学術論文の管理とオンラインでの情報共有を目的とした無料の文献管理ツールです。Windows、Mac、Linuxに対応するデスクトップ版と、オンラインでどこからでも利用できるウェブ版を組み合わせて使用します。iOS、Androidに対応するモバイル版もあります。

Mendeleyのクイックレファレンスガイド
Mendeleyのクイックレファレンスガイド

私自身は,随分と昔からMendeleyを使用している.一時期,有料だがユーザの多いEndNoteを使用していたこともあるが,学生も含めて研究室全体で使えるようにしようとすると費用が相当にかかってしまうため,無料で機能も十分なMendeleyに移行した.

様々な文献データベースから文献をImportできるのはもちろん,PDFファイルを指定したフォルダに放り込めば自動的に文献として書誌情報が登録される.デスクトップ版とウェブ版の他に,スマホ版もあり,管理している文献を同期できる.PDFビューアも装備していて,注釈を付けるなどもできる.当然,様々なフォーマットで参考文献リストを出力することもできる.有料版にアップグレードすると,グループを作成して,文献を共有することもできる.

加えて,MendeleyはElsevier(エルゼビア)の傘下なので,ScienceDirectやScopusなどのエルゼビア系データベースと相性が良く,それらの文献データベースを活用して,自分が書いた論文の評価(被引用数やh-indexなど)も教えてくれる.

というわけで,他の無料ソフトのことはよく知らないが,Mendeley(メンデレー)はとてもよくできた文献管理ソフトだ.しかも,無料で使える.おすすめだ.これから文献管理を始めたい人や,文献管理の方法を模索している人,とにかく無料が好きな人は,試してみてはどうだろうか.

試してみようと思う人は,公式サイトからMendeleyをダウンロードして,エルゼビアが提供している紹介ビデオクイックレファレンスガイド,チュートリアルを見てみましょう.

快適な研究者生活を送って下さい.

6月 192016
 

ロードバイクRIDLEY FENIX SL(リドレー・フェニックスSL)が納車されてから,天気の良い週末に時間があれば,京都の金閣寺と奈良の東大寺を往復するサイクリングに出掛けている.往復130km程度で,嵐山から木津までの片道45kmの府道京都八幡木津自転車道線(桂川サイクリングコース+木津川サイクリングコース)がよく整備されているため,とても快適に走ることができる.お気に入りの,そしておすすめのサイクリングコースだ.

この京都奈良往復サイクリングコースの特徴は坂がないことだ.川岸の自転車道を走るため,最初から最後までほぼ平坦である.貧脚にはありがたいコースだが,こんな平坦なコースに慣れきってしまっては,坂が登れなくなってしまう.

そこで,北を目指すことにした.少しだけ走りたいときには貴船神社や鞍馬寺まで,もう少し走りたいときには大原の三千院方面に行くのがいつものコースだが,今回は新しいコースを開拓することにした.ルートラボなどを参考にしながら,自分で作ったサイクリングコースが「金閣寺ー嵯峨ー保津峡ー京北ー京見峠:周回」だ.

金閣寺ー嵯峨ー保津峡ー京北ー京見峠:周回サイクリングコース
金閣寺ー嵯峨ー保津峡ー京北ー京見峠:周回サイクリングコース

サイクルコンピュータGarmin(ガーミン)EDGE 520Jにサイクリングコースをアップロードして,颯爽と出掛けた.以下,そのサイクリング途中の呟きを並べて,コースの紹介としたい.

前半の登坂の途中で心が挫けそうになったが,なんとか踏み止まった.最初の坂さえ乗りきれば,その後は大丈夫だ.

距離は55km程度で大したことはないが,ほとんど信号はないし,自動車も通らないし,ヒルクライムの練習ができるし,森林浴もできるし,木陰が多いので暑さもましだし,非常に快適なサイクリングコースだと思う.

なお,唯一気になったのが,そこそこ激しい雨の後だったためか,保津峡駅周辺の道路が濡れているだけでなく,小石が散乱していたことだ.路面には十分に注意した方がいいだろう.

また走りに行くつもりだ.おすすめ.

6月 122016
 

国際会議IFAC DYCOPS-CAB 2016に参加するため,ノルウェーのトロンハイムに滞在している.学会の会場であるNTNU(ノルウェー工科大学)は,トロンハイムの町の中心部から歩いて20分ほどということなので,徒歩で通うつもりで,町の中心部にあるホテルQuality Hotel Augustinを予約した.宿泊料金は朝食込み1泊15000円と,それほど高くはない.コペンハーゲンのホテルが25000円だったことを思うと,とても良心的な価格設定だ.まあ,Quality Hotelなのだから,という気持ちはある.

Quality Hotel Augustin@トロンハイム
Quality Hotel Augustin@トロンハイム

ホテルはKongens GateとPrinsens Gateの交差点に位置しており,トロンハイムの空港と市内を結ぶ高速バスのバス停にも近く,市の中心である,聖オラヴ・トリィグヴァソン一世王の銅像が立つ広場も目と鼻の先だ.ショッピングモールやスーパーマーケットもすぐ近くにあり,レストランも多い.とても便利な場所にあるホテルだ.まあ,トロンハイムの町が小さいので,不便なホテルを選ぶ方が難しいかもしれない.

過不足ない客室@Quality Hotel Augustin
過不足ない客室@Quality Hotel Augustin

ロビーはとても広く,快適に座れるソファーがたくさん置いてある.入口近くに仁王立ちしている甲冑が目立っている.コーヒーや紅茶はいつでも自由に飲むことができる.滞在中,コーヒーは何杯もいただいた.

客室はシンプルで,豪華さは微塵もないが,宿泊するのに特に不満もない.なお,アメニティーは何もないので,自分で用意する必要がある.

エレベータは2台あり,フロントに近いエレベータは,扉を手動で開閉するタイプだ.ヨーロッパでは時々見掛けるタイプで,とても狭い.最近だと,家族旅行でパリに行ったときに泊まったホテルのエレベータがこのような感じだった.

手動で開閉するエレベータのドア@Quality Hotel Augustin
手動で開閉するエレベータのドア@Quality Hotel Augustin

このトロンハイムのホテルQuality Hotel Augustinを選ぶのには,いつものようにネットの口コミを参考にした.そのときの決め手になったのが,「朝食が良い」と評判だ.ハムやチーズ,そしてパンが美味しいヨーロッパでは,なるべく朝食の充実したホテルに泊まりたい.今回も実際にそうした.

大満足の朝食@Quality Hotel Augustin
大満足の朝食@Quality Hotel Augustin

朝食会場は広く,メニューも豊富だ.ノルウェーらしく,ドーン!とサーモン(左上側)があり,魚の酢漬けも,普通の酢漬け(右側)だけでなく,トマト味(中央)とカレー味(左側)がある.そして,ノルウェーの名物らしい山羊のチーズ(右上側).キャラメル色をしている薄切りのチーズで,甘い.それこそキャラメルのような味で,これまでに食べたことがない感じのチーズだ.この他にも,卵料理,ハム,パン,野菜,フルーツなどが盛り沢山で,メニューは変わらずずっと同じだけれども,数日の滞在であれば,飽きることもない.評判通りの素晴らしい朝食だった.

深夜2時でこの明るさ@トロンハイム
深夜2時でこの明るさ@トロンハイム

今回身をもって知ったことは,ノルウェーのホテルの客室には暗幕が欠かせないということだ.要するに,完全に日光を遮ってくれる,真っ黒なカーテンだ.上の写真は,深夜2時過ぎにホテルの客室から外を撮影したものだ.流石に人は歩いていないが,明るい.無茶苦茶明るい.日没はしているのだが,空は明るいまま,日の出を迎える.カーテンが軟弱だったら,とても寝られない.

深夜まで明るいのは,旅行者にとっては嬉しいことだが,ここに冬に住むのは大変そうだ.

6月 102016
 

土曜日の夕方にトロンハイムに到着した.町を散策した後,ノルウェーでの最初の食事場所に選んだのは,イタリアンレストランのTULLA FISCHER.トロンハイムの中心にある広場に面した店で,宿泊しているホテルQuality Hotel Augustinからも近い.

店の外にあるメニューを見ても,ノルウェー語のみのため詳細はわからない.それでも,ピザとパスタの種類が豊富であることと,肉料理と魚料理があることはわかった.価格もそれほど高くはなかったので,ここに決めた.

トロンハイム中心の広場に面したイタリア料理店Tulla Fischer
トロンハイム中心の広場に面したイタリア料理店Tulla Fischer

とりあえずのビールは,地元トロンハイムのビールDAHLS.寒くてワインが作れないノルウェーでは,ビールが人気のようで,スーパーマーケットでもノルウェー産のビールがたくさん売られている.DAHLSはピルスナーなので,飲みやすい普通な感じのビールだ.

ドリンクと一緒にパンが出てくる.このパンも美味しいが,調子に乗ってパンに手を出すと,メイン料理が食べられなくなるので要注意だ.

トロンハイムの地ビールDAHLSで乾杯@Tulla Fischer
トロンハイムの地ビールDAHLSで乾杯@Tulla Fischer

ノルウェーでの最初の晩餐なので,しっかりした魚料理か肉料理にしようと思うものの,ノルウェー語で書かれたメニューを見てもサッパリわからない.そこで,ウェートレスのお姉さんにメニューに載っている料理の説明をお願いした.とても親切に丁寧に説明してくれ,わからないことについては他の人に確認してくれた.トロンハイムには5泊したので,いくつものレストランに行ったが,どこでも店員さんはとても親切だった.チップをもらうわけではないので,そういう対応が普通なのだろう.とても良い印象を持った.

美味しくてボリューム満点のオッソブッコ(牛肉の煮込み)@Tulla Fischer
美味しくてボリューム満点のオッソブッコ(牛肉の煮込み)@Tulla Fischer

迷った末に私が注文したのはオッソブッコ.牛肉の煮込み料理だ.柔らかく煮込まれたビーフの量も多く,マッシュポテトもドカンと盛られていて,ボリュームは満点だ.同行者が注文したピザも驚くほどの大きさで,ノルウェーの一皿は量が多いことを確認した.この時点ではN=1だが,確かに量が多い.

巨大なピザ@Tulla Fischer
巨大なピザ@Tulla Fischer

トロンハイム最後の夜.ノルウェー料理を食べようと跳ね橋のエリアに行ってみたものの,高評価の店は予約で一杯だった.さらに,鯨肉も食べられるシーフードレストランにも行ってみたが,ここも予約で一杯だった.水曜日の夜なので,特に混雑するような日でもないはずだが,人気店に行くなら予約は必要のようだ.

結局,町の中心部に戻ってきて,最初の晩餐と同じイタリアンレストランTulla Fischerに行くことにした.ここもお客さんが多かったが,満席ではなかったため,すぐに案内してもらえた.テーブルに着き,ビールを注文する.今回は,ノルウェーの生ビール.最初に注文したビールはなかったので,それとは違うビールだが,名前は覚えていない.ちょっと濃い感じのビールだ.

最後の晩餐もノルウェービールから@Tulla Fischer
最後の晩餐もノルウェービールから@Tulla Fischer

ノルウェーでの最後の晩餐となるだけに,魚料理にしようかと思ったが,学会のランチで大きなサーモンをいただいたので,肉のステーキを選んだ.これもボリューム満点だ.特にポテトのフライが多い.それでも,全部食べた.

200gのステーキだがポテトが量で圧倒@Tulla Fischer
200gのステーキだがポテトが量で圧倒@Tulla Fischer

みんなでキャンティ・クラシコ(赤ワイン)も飲んだ.もちろん,デザートを食べるほどの余裕はない.

イタリア料理店Tulla Fischerの店内
イタリア料理店Tulla Fischerの店内

最初の晩餐と最後の晩餐が同じ店だったことから明らかだが,町の中心部にあって,美味しくて,高くもないレストランなので,ノルウェー料理ではないけれども,トロンハイムでどのレストランにしようかと迷ったときにはお勧めだ.

6月 102016
 

国際会議IFAC DYCOPS-CAB 2016に参加するため,ノルウェーのトロンハイムまで来た.初めてのノルウェー訪問だ.

ノルウェー第3の都市であるトロンハイムは,中世にはノルウェーの首都として栄えたそうだ.

土曜日の夕方にコペンハーゲンからのフライトで到着した後,日曜日夕方のレセプションまで散策するなどした.コペンハーゲンは最高気温が25℃を超え,想像を遙かに超える暑さだったが,オスロよりも遙かに北に位置するトロンハイムは涼しく,過ごしやすかった.

“聖オラヴ・トリィグヴァソン一世王が立つ広場@トロンハイム"
聖オラヴ・トリィグヴァソン一世王が立つ広場@トロンハイム

トロンハイムの町の中心は,聖オラヴ・トリィグヴァソン一世王の銅像が立つ広場だ.広場の中心で目立っている.写真では,右端にニーダロス大聖堂,左端に教会がある.

“中世の倉庫が川岸に並ぶニデルヴァ川@トロンハイム"
中世の倉庫が川岸に並ぶニデルヴァ川@トロンハイム

トロンハイムの中心部はニデルヴァ川に取り囲まれている.跳ね橋(Gamle Bybro)がかかるあたりには中世の倉庫が建ち並び,良い雰囲気を醸し出している.

トロンハイム風川床?
トロンハイム風川床?

トロンハイムは歩いてまわれるほどの小さな町だが,中心部にはレストランやショップも多く,緑にも恵まれていて,とても良い感じの町だ.

ニデルヴァ川沿いのトロンハイムの町並み
ニデルヴァ川沿いのトロンハイムの町並み

とりあえず,トロンハイムの町を一望してみようと,丘の上にあるクリスチャン要塞に向かった.クリスチャン要塞は1676年から1682年にかけて建造されたそうで,城壁の中にポツンと白い建物が建っている.この建物はトロンハイムの町の至るところから見える.

丘の上にあるクリスチャン要塞@トロンハイム
丘の上にあるクリスチャン要塞@トロンハイム

クリスチャン要塞の城壁にそって,いくつもの大砲が置かれている.

クリスチャン要塞の大砲@トロンハイム
クリスチャン要塞の大砲@トロンハイム

丘の上にあるクリスチャン要塞からは,トロンハイムの町を一望できるが,やや木に視界を遮られてしまう.高いところから町を見下ろすなら,ニーダロス大聖堂の尖塔に登るのがよいかもしれない(実際に行った).あるいは,町外れの電波塔の回転レストランに行ってみるのもよいかもしれない(行ってはいない).

丘の上にあるクリスチャン要塞からトロンハイム市街を一望
丘の上にあるクリスチャン要塞からトロンハイム市街を一望

クリスチャン要塞につづく道沿いには,戸建ての家が並んでいる.ショップやレストランが軒を連ねる中心部とは違って,のどかな雰囲気だ.それでも,歩いて数分ほどの距離しかない.

クリスチャン要塞周辺の町並み@トロンハイム
クリスチャン要塞周辺の町並み@トロンハイム

聖オラヴ・トリィグヴァソン一世王の銅像が立つ,中心部の広場の近くには,王宮がある.王宮だと言われなければ王宮だとは気付かないような建物だが,北欧最大の木造建築である.

北欧最大の木造建築である王宮@トロンハイム
北欧最大の木造建築である王宮@トロンハイム

トロンハイムの中心部にはいくつかショッピングセンターがある.大学の建物もそうだが,いくつかの建物を透明な屋根で覆ったような構造になっている.

ショッピングセンター@トロンハイム
ショッピングセンター@トロンハイム

日曜日の朝には,ニデルヴァ川沿いでフリーマーケットが開かれていた.

日曜日のフリーマーケット@トロンハイム
日曜日のフリーマーケット@トロンハイム

日曜日の午後に,ニーダロス大聖堂へ.広場からムンケ通りの突き当たりに見えているのは,ニーダロス大聖堂の側面.

ニーダロス大聖堂の側面@トロンハイム
ニーダロス大聖堂の側面@トロンハイム

正面にまわると,ニーダロス大聖堂の大きさがわかる.幅50m,高さ30m,奥行き101mの堂々としたバロック様式だ.この大聖堂に祀られているのは,中世北欧文学の「サガ」に登場する聖オラヴ二世王とのこと.

ノルウェー最大のニーダロス大聖堂@トロンハイム
ノルウェー最大のニーダロス大聖堂@トロンハイム

大聖堂や司祭の館博物館に入れる共通チケットを購入したが,それでは尖塔には登れないとのことで,追加で40NOKを支払い,尖塔に登った.

尖塔には随時登れるわけではなく,30分ごと程度で,ガイドに案内されて登ることになる.登る前に,「階段は狭くて急だから,膝や心臓が悪い人は登らないように」と注意される.実際,階段と通路は無茶苦茶狭かった.フィレンツェやミラノ,パリのノートルダムなど,大聖堂の塔には登れるなら登るようにしているが,これまでで一番狭かったような気がする.

ニーダロス大聖堂の尖塔からトロンハイム市街を見下ろす
ニーダロス大聖堂の尖塔からトロンハイム市街を見下ろす

尖塔からのトロンハイムの眺望はとてもよい.

ニーダロス大聖堂の尖塔からトロンハイム市街を見下ろす
ニーダロス大聖堂の尖塔からトロンハイム市街を見下ろす

海に浮かぶ島も見える.

ニーダロス大聖堂の尖塔からトロンハイム市街を見下ろす
ニーダロス大聖堂の尖塔からトロンハイム市街を見下ろす

ニデルヴァ川の向こうには,学会会場であるNTNUの荘厳な建物も見える.

ニーダロス大聖堂の尖塔からトロンハイム市街を見下ろす
ニーダロス大聖堂の尖塔からトロンハイム市街を見下ろす

ニーダロス大聖堂の尖塔から下りた後,司祭の館博物館を見学した.遺跡などを見学できる.

司祭の館@トロンハイム
司祭の館@トロンハイム

さらに,レジスタンス博物館?を見学した.下の階には昔の武器などが飾られていて,上の階は第二次世界大戦時のナチスへの抵抗に関する展示になっていた.

レジスタンス博物館?の展示品@トロンハイム
レジスタンス博物館?の展示品@トロンハイム

コペンハーゲンもそうだったが,トロンハイムも自転車道がしっかり整備されている.そして,通勤・通学時間帯には自転車の数が凄い.マウンテンバイクが特に目立つ.

整備された自転車道@トロンハイム
整備された自転車道@トロンハイム

週末は天気が良く暖かったので,ニデルヴァ川沿いの公園では,多くの人が日光浴をしていた.

ニデルヴァ川沿いでひなたぼっこする人達@トロンハイム
ニデルヴァ川沿いでひなたぼっこする人達@トロンハイム

半日あれば町のほとんどをまわれるくらいの小ささで,緑も町も綺麗で,治安も良く,美味しいレストランも多く,とても良い感じだ.夏は日が長いというか,深夜でも暗くならないので,早朝から夜まで活動できる.今回のように夏に数日滞在するには,トロンハイムは良いところだろう.

6月 052016
 

デンマークのコペンハーゲンからノルウェーのトロンハイムへ向かうために,出発時刻のちょうど1時間前にメトロでコペンハーゲン空港に到着した.あまり時間はなかったが,折角なのでラウンジを見ておこうと思い,立ち寄ったところ,その凄さに衝撃を受けた.

まず,ここ.これ,大学の図書館とか研究室ではなくて,航空会社ラウンジですよ.しかも,ファーストクラスラウンジ(入ったことない)でもなく,普通のスターアライアンス・ゴールドメンバー向けのラウンジですよ.それなのに,この余裕の空間と作業が捗りそうなワークデスク.なにか北欧デザインも感じさせるし,恐るべし.SAS!

“コペンハーゲン空港のSASゴールドラウンジ”
コペンハーゲン空港のSASゴールドラウンジ

もちろん,一般のくつろぎ空間も余裕のある配置だ.成田や羽田のANAラウンジのように激混みなんてことはなく,椅子の密集感もなく,実にゆったりとしてる.つい,時間もないのに,カールスバーグを飲んでしまった.

“コペンハーゲン空港のSASゴールドラウンジ”
コペンハーゲン空港のSASゴールドラウンジ

成田からコペンハーゲンに向かう機内では,シートポケットに入っていたメニューを見ると,アルコールはもちろん,ソフトドリンクもすべて有料になっていた.格安航空会社かよ!と思ったが,実際にサービスが始まってみると,最初の食事の時だけは,アルコールも含めてドリンクはすべて無料(スパークリングワインだけは有料)だった.また,フライト中は,炭酸の有無にかかわらず,水は無料だった.

“何もかも優良のドリンクサービス@SAS
何もかも優良のドリンクサービス@SAS Go

キャビンアテンダントも親切で,SASもいいと思う.

6月 052016
 

予約するのが遅かった私が悪いのだが,それは分かっているのだが,それにしても,ベストウェスタンで一泊25000円は高い.コペンハーゲン恐るべし.

今回宿泊したホテルBest Western Hotel Cityのロビーのショーケースには,アルネ・ヤコブセンのチェアのミニチュアがあった.

“アルネ・ヤコブセンのチェアのミニチュア@Best
アルネ・ヤコブセンのチェアのミニチュア@Best Western Hotel City

Best Western Hotel Cityは,メトロのKongens Nytorv駅から徒歩数分のところにある.空港からは乗換なし.ニューハウンやストロイエにも近くて便利な立地だ.

“Best
Best Western Hotel City

ロビー兼朝食会場のスペースには,アルネ・ヤコブセンのチェアが置かれている.なかなか洒落た空間だ.なぜかアヒルが泳いでいた.

“ロビー兼朝食会場@Best
ロビー兼朝食会場@Best Western Hotel City

“ロビー兼朝食会場@Best
ロビー兼朝食会場@Best Western Hotel City

客室の鍵もカードキーではなく,デザインが面白い.

“客室の鍵@Best
客室の鍵@Best Western Hotel City

客室は,シングルからツインにアップグレードしてくれたとのことだった.広いくはないが,清潔で快適な空間だ.ロビーと同様,ミュージシャンの大きな写真が飾られている.そういうコンセプトのホテルなのだろう.

“客室@Best
客室@Best Western Hotel City

客室の椅子も洒落ている.

“客室@Best
客室@Best Western Hotel City

ホテルの客室からは運河が少し見える.夜9時になっても,この明るさだ.

“客室からの眺め@Best
客室からの眺め@Best Western Hotel City

朝食はいかにも欧州という感じ.数種類のチーズとハム,ソーセージとベーコン,ボイルドエッグとスクランブルエッグ,サラダ,フルーツ,ヨーグルト,そして,色々なパン.ジュースの種類も豊富で,もちろんコーヒーと紅茶もある.

“朝食@Best
朝食@Best Western Hotel City

“朝食@Best
朝食@Best Western Hotel City

とても良いホテルで快適に過ごせたが,それにしても1泊25千円は高い.