マックス・ウェーバーは「職業としての学問」で,「私講師や研究所助手が他日正教授や研究所幹部となるためには,ただ僥倖を待つほかはない(中略)これほど偶然によって左右される職歴はほかにないであろう.」と述べています.これは1 < … 続きを読む … >
昨日,今日,明日と,私の旧所属である化学工学専攻の修士論文&卒業論文発表会です.プロセスシステム工学研究室の学生の発表は,修士は1日目,学士は2日目で終了したため,本日は打ち上げのコンパがありました.2月1日付で情報学研 < … 続きを読む … >
本日(2012年2月1日),京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻に着任しました.ヒューマンシステム論分野という研究室を担当します. 教員として約18年,修士課程時代も含めると約20年もの長きにわたってお世話になった < … 続きを読む … >
これまでの個人的な経験に基づいて,日本の大学には海外の大学のようなサバティカル制度(大学教員などが研究に専念するために一定期間与えられる長期有給休暇)がないと思っていたら,実は,予想以上にサバティカル制度のある大学が多い < … 続きを読む … >
感謝しつつ2011年を振り返る.そして来年の抱負.
遂に大晦日になりました.2011年も今日まで.というわけで,このブログ(備忘録&メッセージ)に書いたことを中心に,2011年の身近な話題を振り返っておきます. 感謝しつつ? いきなりタイトルが「感謝しつつ」となっています < … 続きを読む … >
AIChE Annual Meeting(アメリカ化学工学会年会)も終わりに近づいた頃,一度,日本人研究者で夕食でも食べに行きましょうという話になり,7名(学生2名を含む)でハイアット内のスポーツバーに出掛けた.みんな初 < … 続きを読む … >
ミネアポリスで開催されているAIChE Annual Meeting(アメリカ化学工学会年会)に参加している.会期中に,ファイザーの本社採用(ローカルな日本採用ではなく)で,コネチカット州グロトンにあるPfizer Gl < … 続きを読む … >
国際会議ADCONIPの国内組織委員会(NOC)委員長を務めたのが浙江大学のJian Chu教授だ.彼が学会会場として,中国杭州千島湖畔のリゾートホテルNew Century Resort Qiandao Lake Ha < … 続きを読む … >
今回の地震と津波は,その規模と被害の大きさから,そして原子力発電所が被災したこともあり,海外でも連日トップニュースで報じられている. そのニュースに心を痛め,私や家族,その友人や同僚の安否を気遣い,海外の友人知人がメール < … 続きを読む … >
先週ソルトレイクシティで開催されたAIChE Annual Meetingで,アメリカ在住の研究者(日本人も含む)から聞いた話. 日本政府が高等教育費をケチりたいために,元々先進国の中で最低レベルであった大学への公的支出 < … 続きを読む … >
大学教授という仕事 杉原厚吉,水曜社,2010 東京大学名誉教授である著者が,大学教授とはどのような仕事をしているのかを,自分を例にまとめたもの.大学教員(工学系)としてのキャリアがある程度あるなら,本書に書かれているこ < … 続きを読む … >
「やりたい研究をやる自由がない」とか,「やりたい研究をやる研究費がない」とか,そういう信念が幸福な研究者になることを自分自身で妨げているのではないか.「幸福な研究者になる条件」で指摘したのは,そういうことだった.もちろん < … 続きを読む … >
以下は,私の自問自答の一部. 私自身,京都大学で研究に携わる一教員であるが,研究者が幸福であるための必要条件とは何だろうか.まず第一に挙げられるのは,『やりたい研究をやれる』ことだろう.そして,これだけではないだろうか. < … 続きを読む … >
「なんとかランキング」というのは,ゴシップ好きな大衆の注目を集め,話のネタを提供するのには実に有意義な代物だ.もちろん,大学にもランキングがある.ただ,「東洋経済の本当に強い大学ランキングは本当に意味のある大学ランキング < … 続きを読む … >
昨日までに徹夜で28時間かけて論文一報を執筆し,ジャーナルに投稿した.その勢いで論文をさらに書いた.今日書いたのは日本語の論文だ.この3月に修士課程を修了した学生の研究成果の一部で,産学連携による技術開発の成果でもある. < … 続きを読む … >
ジャーナルの特集号に投稿するため,気合いを入れて論文を書いた.今日4月1日が投稿期限だと昨年末に言われていたのに,着手したのが3月31日だから酷い.この3月は学会をはじめ出張が重なったため,ほとんど大学には来なかったこと < … 続きを読む … >
このブログの自己紹介のところに,大学教員の実態(給与編)なんていうページがある.アクセス数を見てみると,結構人気があるようだ.やはり,他人の懐には興味があるということか. その大学教員の実態(給与編)には教育職俸給表に基 < … 続きを読む … >
京都大学のメールサーバの評判が悪いために,学内から発信したメールの受信を拒否される事態が発生している.鬱陶しいので,Barracuda Centralに連絡してみた.メールサーバのIPアドレス,自分のメールアドレス,理由 < … 続きを読む … >
今年の秋に台北(台湾)で開催される化学工学関連の国際会議(APCChE)で講演して欲しいとの招待を受けた.依頼内容について確認するために国立台湾大学(NTU)の教授にメールを送ろうとしたら,エラーメールが戻ってきた. T < … 続きを読む … >
高速なワイヤレスインターネット接続ができるmobile WiMAXを,2010年1月から京大生協でも取り扱い始めたので,早速購入した.一応,説明しておくと: WiMAXとはWorldwide Interoperabili < … 続きを読む … >
恐怖の学会 昔,まだ私が大学院生から助手になったばかりの頃,研究発表のために参加させてもらった学会では,どこにも恐ろしい先生がいたものだ.もちろん,顔が怖いとか,いつも怒っているということではなく,研究に対して厳しいとい < … 続きを読む … >
理系のための人生設計ガイド 坪田一男,講談社,2008 京大生協の店舗で本棚を眺めていたときに,ふと目に留まったので,いつものように図書館で借りてみた.山中教授の帯がインパクトがあったからのように思う. 著者の坪田氏は慶 < … 続きを読む … >
本日,大学で消防訓練があった.ちょうど担当している講義の時間だったので,学生も含めて全員避難した.実際にやったことがあるかどうかは,イザというとき,決定的な差になるはずなので,こういう訓練は必要だと思う.その一方で,毎回 < … 続きを読む … >
まあ,そんなわけはない.ランキングするという悪趣味は脇におくとしても. まず,その「本当に強い大学ランキング【2009年版】」を知らないことには話にならないので,リンク先を読んで欲しい.そこには,「大学の実力を見るカギは < … 続きを読む … >
権威を馬鹿にした報いで,運命はこの私を権威者にした 一般相対性理論を作り出し,その新たな重力に関する理論によって,過去数世紀にわたって科学界を支配してきたニュートン力学が特殊な状況で成り立つ近似に過ぎない(と言っても地球 < … 続きを読む … >
大学の現実を示しておこう.「大学院での英語講義の是非」を検討する際にも欠くことのできない基礎資料である. “QS Quacquarelli Symonds“が毎年発表している”THE < … 続きを読む … >
民主党が自民党に代わって政権をとり,マスコミの偉そうな批判もあたりまえとなってきた.利権なんかも含めて,妥当性のない慣習が意味もなくはびこるので,政権交代はあったほうがよい.ただ,奇妙なのは,小選挙区で落選した大御所が, < … 続きを読む … >
約2年間,私が代表を務めさせていただいた研究会が最終回を迎えることになった.どちらかと言えば,参加者全員の利便性を考慮して,これまで東京で開催することが多かったが,最後の研究会は京都で開催することとし,研究会の締めとして < … 続きを読む … >
日本学生支援機構(旧日本育英会)から葉書が届いた.条件が満たされたため,日本育英会の奨学金返済を全額免除するという内容だ.修士課程終了後,15年間教育職に就いたため,在学中に借りた計180万円の返済が免除された.この奨学 < … 続きを読む … >
およそ2年前,「h指数(h-index)による研究業績評価」と題して,h指数(h-index)を紹介した.h指数(h-index)は,論文数と被引用数とに基づく科学的貢献度を示す指標であり,「ある研究者の論文について,被 < … 続きを読む … >
公式サイトのトップで案内している通り,6月29日(月)午後から7月1日(水)早朝にかけて,全く電子メールを受信できない状態に陥った.つまり,6月30日は丸一日,一通もメールを受け取ることがなかった.普段,一日数百通のメー < … 続きを読む … >
職業としての学問 マックス・ウェーバー(Max Weber),岩波書店,1993 これは1919年,マックス・ウェーバーの晩年の講演をまとめたものであるが,100年後の今なお色褪せていないと感じられる. 本書「職業として < … 続きを読む … >
社会復帰への道 「他人事ではなかった豚インフルエンザ」に書いたとおり,京都大学から,帰国日を含めて一週間の就業禁止を命じられた.5月1日(金)に帰国したので,5月7日(木)まで自宅待機となる.幸い,GW期間中のため,実質 < … 続きを読む … >
帰国便NW25の機内で検疫官による豚インフルエンザ感染の検査を受けたとはいえ,豚インフルエンザ(北アメリカインフルエンザ,メキシコインフルエンザ,またはH1N1型インフルエンザ)は全くの他人事だと考えていた.ところが,知 < … 続きを読む … >
「非常勤職員5年でくび」に反対しストライキ というタイトルのメールが送られてきた.差出人は,京都大学時間雇用職員組合ユニオンエクスタシーの二人.時計台前の楠の下でストライキをしているそうだ.京大の時計台や楠というと,福山 < … 続きを読む … >
「「すごいやり方」を実行してみる」と宣言し,その1つに,「いつかやろうと思ってやっていなかったことをいま,1つ選んでやってみる.」とあった.そこで,やろうと思いながら,しばらく放置していたことを実施した. それは,国際ジ < … 続きを読む … >
卒業研究&修士論文発表会終了後に開催された謝恩会にて,専攻長が挨拶の中で「守破離」について語られた.現専攻長は明治維新などに大変興味があるので,吉田松陰などに関連する書籍に,恐らく武術に関連づけて「守破離」について書かれ < … 続きを読む … >
先に紹介した「日本の教育を考える」(宇沢弘文,岩波書店,1998)では,大学に関する考察にかなりの紙面が割かれている.これは,宇沢氏が東京大学名誉教授であると共に,スタンフォードやケンブリッジなど世界のトップ校で教鞭を執 < … 続きを読む … >
論文を投稿した学術雑誌(ジャーナル)の出版社からメールが届いた.なんと,論文の1ページ目をデザインしたポスター,ジャーナル表紙のポスター,木製フレーム入りの論文掲載証明書を購入できるよ!だって.商魂逞しいねぇ. でも,日 < … 続きを読む … >
世間一般にとってはどうでもよいことかもしれないが,大学の在り方が国家の将来に及ぼす影響は計り知れないので,本当は気にしておく必要がある.教育基本法変更なども同様.政治に無関心だと,後で泣きを見ることになりかねないので要注 < … 続きを読む … >
2009年最初の講演を,慶應義塾大学理工学部物理情報工学科で行いました. 私が凄いなと思う高名な先生から,研究室主催セミナーでの講演を依頼していただき,喜び勇んで引き受けさせていただいたという次第です.講演のタイトルは, < … 続きを読む … >
本日29日を研究室に行く最終日にした.新年を迎えるにあたり,山積みの書類を片付ける. そのために,「VAIO Type Zをマインマシンとする作業環境」に記載したナナオ製24インチワイド液晶モニターに加えて,キヤノン製ド < … 続きを読む … >
2008年10月末に購入した「SSD搭載SONY VAIO Type Z」は,現在までのところ,快調に動作している.これまでに使用してきたPanasonic Let’s note Wシリーズよりも大きくて重く,最初こそ「 < … 続きを読む … >
先日,「品質や歩留りの改善にデータ解析を活用:SONAR研究会」と題して,YDC SONARというデータウェアハウス&解析ソフトのユーザミーティングであるSONAR研究会での特別講演について書いた.その中で,私がどういう < … 続きを読む … >
日経ビジネスに,京都大学工学研究科長・工学部長である大嶌教授のインタビュー記事が掲載され,話題になっている.「さらば工学部 6・3・3・4年制を突き破れ」と題した日経ビジネス誌8月18日号特集の連動インタビューシリーズの < … 続きを読む … >
電気通信大学で開催中のSICE Annual Conferenceにて,計測自動制御学会学会賞の贈呈式が行われた.ある企業との共同研究の成果を評価していただき,一緒に技術開発と実用化に取り組んだ方々と共に,技術賞を受賞し < … 続きを読む … >
前回発表した新企画「大学教員の実態」の続き.一般読者が興味を持てる話題ということで,大学教員の給与を取り上げてみた.自己紹介のページに「大学教員の実態(給与編)」として書いてみたので,興味のある人はどうぞ.
このブログの前身は「独り言」という名で,最初は主に,研究室の卒業生や在学生を相手にしているつもりで書いていた.その後,訪問者数も増え,ブログとして運用するようになった.もちろん,大学関係者以外の多くの方々にも読んでいただ < … 続きを読む … >
本日の京都新聞の一面に,「京大理学研究科 博士課程院生に月5万円」という記事を見掛けた.年間60万円というのは授業料に相当し,事実上の授業料免除の制度化になる.財源はグローバルCOEで獲得した資金のようだ. 東京大学の小 < … 続きを読む … >
大学院生および助手として過ごした数年間に,当時のボスから様々なことを学んだ.その中で繰り返し言われたことに,「レベルの低い人に腹を立てても仕方ない」というのがある.これは,生きていれば理不尽に思えることも経験するだろうが < … 続きを読む … >
凝った綺麗な図を描くなら,初めからAdobe IllustratorやAdobe Photoshopを使用するという選択肢がある.しかし,講演や学会発表用にパワーポイント(Microsoft Powerpoint)で描い < … 続きを読む … >
十日ほど前の記事「一燈照隅・萬燈遍照: 足下を見つめ直す」に,「年を取ってきたためか,焦燥感と無力感だけが募る昨今である.」と書いた.この「一燈照隅・萬燈遍照」という言葉は,安岡正篤氏の「青年の大成―青年は是の如く」(致 < … 続きを読む … >
自分の足下を見つめ直す必要がある. このブログにも時々書いているが,私は大学の一教員として,また日本の一国民として,教育の頽廃を心から憂えている.偉そうにそんなことを書いてみても,実際には,負け犬の遠吠えのようなものであ < … 続きを読む … >
本日(いや,もう昨日になっている),研究室卒業生の結婚式と披露宴に招待してもらった.人前式の結婚式も披露宴も,新郎新婦の個性が発揮されていて,とても良かった.忙しい中,よくこれだけの準備をしたなと感心させられた. 自分が < … 続きを読む … >
今日,大変嬉しいニュースが届いた.現在一緒に研究に取り組んでいる博士課程学生が,日本学術振興会の特別研究員(DC2)に採用されたというものだ. この特別研究員制度について,日本学術振興会の「制度の概要(PD・DC2・DC < … 続きを読む … >
内緒話でも何でもなく,現在の延長線上に未来を描けば,多くの大学法人は倒産するでしょう.以下はメモです. 運営費交付金 運営費交付金とは,学生数や教職員数など国立大学の規模に応じて,文部科学省から毎年大学に配分される補助金 < … 続きを読む … >
研究者や技術者でない人達には縁のない話題かもしれませんが,研究者の評価がどうなっているのかということは,日本が科学技術立国であるなら重要な問題であるため,話のネタとして紹介します.研究者を目指す若者にも当然参考になるでし < … 続きを読む … >
宿題代行業者が繁盛しているという記事を見掛けた.「読書感想文」や「自由研究」など,子供の夏休みの宿題を,お金さえ払えば,業者に登録している大学生が代行してくれるそうだ. 宿題代行に委託する親と宿題代行を受託する業者に共通 < … 続きを読む … >
鈴木光司氏の「なぜ勉強するのか?」(ソフトバンククリエイティブ,2006)に太平洋戦争における神風特攻隊に関する記述がある.特攻隊というのは最低な作戦であり,神頼みでしかない神風という名前もろくなものではないと.特攻に志 < … 続きを読む … >
大学生の実態,というより大学生の親の実態について書かれた記事を見掛けた.衝撃を受けたので,以下に一部を紹介しておこう. 他にも多くの例が書かれてあるので,ショックを受けたい方はリンク元で記事を読んでみて下さい. それにし < … 続きを読む … >
大学の冬休みは12月29日から1月3日までの6日間だ.12月29日は大掃除.1月2日と3日は実家に戻る.残りは3日間.その間に,論文(paper)10報の査読(review)をしないといけない.全部,英語の論文だ.こんな < … 続きを読む … >
タブレットPCを用いたセミナー 「統計的プロセス管理セミナー@オムロン」の続き. このセミナーで,JoeがタブレットPCを使っていた.キーボードのないピュアタブレットと言われるやつだ.これまで,タブレットPCを使おうとか < … 続きを読む … >
馬鹿がいると本当に迷惑なんだ.研究費を不正に使用した輩のせいで,その他の研究者がどれだけ迷惑を被ることか.詳しくは下記ニュース参照. 記事によると,不正防止のための専門部署と統括責任者を置き,不正防止対応計画を作成し,業 < … 続きを読む … >
大学教員の任期制: 任期付きで再任なし!? 大学が教員(教育と研究に従事する人)を期限付きで雇用すること,つまり任期制の導入を,文部科学省は奨励しているらしい.推奨しているとは言っても,「そうしなさい」とは言わない.そう < … 続きを読む … >
12月6−7日の2日間,東京プリンスホテル・パークタワーにて,MATLAB EXPOが開催された.このMATLAB EXPOの一部として,技術者教育におけるツールを活用した授業や研究事例など,教育現場の現状と将来展望につ < … 続きを読む … >
国立大学が法人化されてから,大学における知的財産権の確保が声高に叫ばれている.知的財産権について,広辞苑には,「知的創作活動に基づく無形資産への財産権.特許などの工業所有権と著作権などから成る.」と書かれている.最近,大 < … 続きを読む … >
仕事の成り行きで,サプライチェーンマネジメントも視野に含めて,企業内・企業間の情報連携に関する知識が必要になった.サプライチェーンマネジメントもITも,結局のところ,企業が儲けるのに役に立たなければ意味がない.言い換える < … 続きを読む … >
某N大学の学部生が中心となり,投資サークルを設立したという話を聞いた.そこで頑張っているのは経営系の学部に所属する学生なのだが,学内で講演会を開催するそうだ.学内の教員の協力も取り付け,ゼミや講義の中で講演会の案内をする < … 続きを読む … >
