クロスバイクの選び方4)フレームとフォークの材質

 

速さを追求するロードバイクには,軽いことと剛性が高い(加えた力が無駄なく推進力になる)ことが求められます.軽量で高剛性なバイクを作るために,フレーム(本体)やフロントフォーク(前輪をはさむ部分)の材質も進化してきました.現在,ロードバイクのフレーム材質は軽量なカーボン(炭素)が主流になっています.

クロスバイクにも同様に軽さが求められますが,フルカーボンフレームは高額になってしまうため,アルミ製フレームをよく見掛けます.また,フレームはアルミでも,シートステーをカーボンにしたもの(カーボンバック)やフロントフォークをカーボンにしたもの(カーボンフォーク)があります.部分的にカーボン素材を用いることで,バイクを軽量化できることに加えて,乗り心地が良くなる場合もあります.

アルミ製フレームの特徴は,軽くて剛性が高いことです.剛性が高いほど,加えた力を無駄なく自転車に伝えることができるため,速く走れます.ところが,剛性が高いということは,固いということでもあるため,路面の凸凹がダイレクトに体に伝わって,乗り心地は悪くなる傾向があります.

もう1つ,クロスバイクの代表的な素材に,クロモリ(クロムモリブデン鋼/クロムモリブデンスチール)があります.クロモリは,鉄に極僅かのクロムやモリブデン等を添加した低合金鋼の一種であり,高い強度を誇りますが,基本は鉄であるため,カーボンやアルミに比べてどうしても重くなります.また,ステンレス鋼(ステンレススチール)ほどクロムを含んでいないため,腐食耐性も十分とはいえず,錆びやすいとされます.それでも,乗り味が良いという理由から,自転車愛好家の中には,クロモリを好む人も多いようです.

それでは,材質についてまとめておきましょう.とにかく速くて軽いクロスバイクが欲しいなら,フルカーボン製のフレームを選びましょう.ただし,10万円以下では買えません.20万円前後になるでしょう.そこまで高いクロスバイクは必要ない(買えない)が,できるだけ軽いのが欲しいという人は,アルミ製フレームで,カーボンフォークやカーボンバックのクロスバイクを選びましょう.カーボンフォークのクロスバイクは種類が多いため,好きなブランドやカラーのクロスバイクを選ぶことができます.フロントフォークだけでなくシートステーもカーボン製のカーボンバックになると,そのぶんだけ軽いですが,価格は高く,選択肢も狭くなります.他方,乗り味が大切であったり,固くて乗り心地が悪いのは嫌だという人,さらに細いフレームが好きだという人は,クロモリ素材のクロスバイクを選ぶとよいでしょう.

ただし,材質だけでバイクの特徴が決まるわけではありません.同じカーボン製であっても,同じアルミ製であっても,同じクロモリ製であっても,製造方法や形状が異なれば,固さや乗り心地は異なります.このため,できれば試乗するのがよいのですが,試乗どころか実車を見ることさえ難しい場合も多いので,少なくとも,事前に口コミを調べるなどすることをお勧めします.

クロスバイクの重量については,10kg以下なら軽い方だと考えてよいでしょう.これまでシティサイクル(ママチャリ)にしか乗ったことがないという初心者であれば,10kgでも軽いと感じるはずです.中には8kg以下の超軽量クロスバイクもありますが,軽くなればなるほど,価格も高くなる傾向があります.

力強いカーボンフレームと細いクロモリフレーム
力強いカーボンフレームと細いクロモリフレーム


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