大学教員の実態(休暇編)

 

かなり誤解が多いと思われる「大学教員の休暇」について紹介しよう.

まず,大学教員は,学生と一緒に,長い夏休み,冬休み,そして春休みを満喫していると信じている人はいないだろうか.ハッキリさせておきたいのだが,そんなわけはない.少なくとも,私のまわりに,そんな大学教員は存在しない.

まず夏休みについて.学生にとっては,前期試験が終了する8月上旬から後期開始前の9月末までの約2ヶ月間が夏休みとなる.大学によって違いはあるが,まあ,そんなところだ.ただし,これだけの夏休みがあるのは,学生は学生でも,理系なら3回生までの話だ.4回生や大学院生になると,夏休みも研究(または大学院入試対策)に明け暮れることになる.当然ながら,大学教員が約2ヶ月間のロング・バケーションを満喫できるはずがない.

京都大学の場合,教員の夏休みは3日間だ.特に時期が指定されているわけではなく,7月から9月の間で,取れるときに取れる.3日間だと非常に短い休暇だが,これに有給休暇2日と前後の土日を合体させれば,9連休にはなる.まあ,海外旅行にも行こうと思えば行ける.

しかし,実態は,そんなに生やさしいものではない.私の場合,今夏,7月から9月にかけて,平日に3日間連続でスケジュールが空いている期間など存在しない.講義がない夏季休暇期間中であっても,学会や会議,大学院入試など,いくらでも拘束されるイベントはある.

冬休みについて.年末の3日間と年始の3日間の計6日間が休暇だったと思う.

春休みについて.そんなものは,ない.

有給休暇は年間20日ほどあったはずだ.実は,正確な数字を全く覚えていない.というのも,一年に20日も休めるはずがなく,過去10年間で最高に取得した年でもせいぜい5日程度だからだ.消化しなかった有給休暇は翌年に繰り越せるが,上限があるため,ほとんどの権利を捨てているのが実情だ.

以上,大学教員の休暇について簡単にまとめてみたが,世間一般に思われているほど,のんびりできるわけではない.

  2 Responses to “大学教員の実態(休暇編)”

  1. 大学教員が,夏休みも,年次有給休暇もほとんど取れずに仕事をしているから,何とかしてもらいたいと,大学の経営者に行ったら,きっとこう言い返されるだろう。

    好きで勝手にやってんだ!

  2. 27年前に大学院を修了しましたが、全然変わっていないのですね。
    研究に没頭する事が人生最大の喜びでない限り、研究者を志すべきではないですね。私の指導教授は70歳で早死にしました。毎晩11時まで研究室にいましたから当然だと思います。

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