ある理論やアイディア,方法の妥当性なんかについて検討する必要があるとき,闇雲にただ考えてみても埒が明かない.こんなときに有効な思考のテクニックとして,極端な場合を想定してみるというのがある.例えば,大きさをどんどん大きく [ 続きを読む ]
ここ数ヶ月,古典を読むことがお気に入りになっている.ダンテの「神曲」やゲーテの「ファウスト」を経て,遂にプラトンの「ソクラテスの弁明・クリトン」や「ゴルギアス」などにまで遡ってきた. プラトンの対話篇を読んでいて,ソクラ [ 続きを読む ]
化学工学特論第一『研究・技術・自分のマネジメント』 今年4月に「研究・技術・自分のマネジメント」に書いたように,修士課程対象の化学工学特論第一のテーマを『研究・技術・自分のマネジメント』として,約3ヶ月間の講義を行った. [ 続きを読む ]
先に書いたとおり,「方法序説」(デカルト,岩波書店)を読んだ.近代思想の原点となったデカルトの著作は,あらゆる人々にとって,もちろん自然科学者にとっても,読むべき書物であると思う. ここでは,論理的思考という観点のみから [ 続きを読む ]
方法序説 デカルト(Ren´e Descartes),岩波書店,1997 結論ではなく方法が重要だと認識せよ 哲学なんて知るかという人でも,「我思う故に我在り」という言葉を聞いたことくらいはあるだろう.もしなければ,今読 [ 続きを読む ]
先日,「研究・技術・自分のマネジメント」をテーマとする講義を開講すると書いたところ,肝心の学生ではなく,むしろ社会人の方々から反響があった.参考までに公開した資料を読み,自分の考え方が正しいかどうかを尋ねてくれた人や,続 [ 続きを読む ]
技術経営(MOT)に意味があるか? 京都大学大学院工学研究科化学工学専攻では,化学工学特論という講義を開講している.毎年,前期と後期に1つずつ設定されており,教員が順番に担当する.他の常設科目とは異なり,担当する教員の判 [ 続きを読む ]
問題解決ファシリテーター―「ファシリテーション能力」養成講座 堀公俊,東洋経済新報社,2003 本書は,ファシリテーションの解説本であり,ハウツウ本である.ファシリテーションが目指すものが,人を動かし,組織を動かすことに [ 続きを読む ]
「超」MBA式ロジカル問題解決 津田久資,PHP研究所,2003 超MBA式というキャッチ−なタイトルだが,本書の冒頭「はじめに」において,著者は「超MBA式」とは何であるかを語っている.通常のビジネススクールで講義する [ 続きを読む ]
経営参謀が明かす論理思考と発想の技術 後正武,PHP研究所,2006 論理的思考に関する書籍は掃いて捨てるほどある.本書の特徴は,論理の五原則を明らかにした上で,80頁にわたる演習を用意していること,そして,論理的思考の [ 続きを読む ]